松下電器のオーディオブランドであるテクニクスの手がけた真空管アンプです!かつては松下・テクニクスをはじめ多くの家電メーカーがオーディオに力を入れていた時代がありました。
特に1970年代のオーディオブームや80年代のバブル期におきましてはオーディオ専業ブランドに負けない素晴らしい名機も沢山ございました。
日立・Lo-Dや東芝・オーレクス、シャープ・オプトニカ等々頑張っておりましたが、現在は無くなってしまったのが残念でなりません。
最近ではテクニクスブランドの復活もありますます注目のオーディオブランドですが、今回出品いたしますモデルは家電メーカーとしてはかなり珍しい真空管アンプです!
このアンプは先代モデルである10Aの教訓を経て、オーディオ評論家であった故・瀬川冬樹氏が手掛けた製品として有名ですね。
特にデザイン面での監修とあり、ボリュームやスイッチ類の配列といい仕上げといい実に美しいアンプです!
流石は世界のオーディオに精通していて瀬川氏のデザインであると感心させられます。
回路におきましてはマランツ7をモデルにしながらマッキントッシュのいいところを取り入れるといった何とも大胆かつ贅沢な設計となっております。
特に4連ボリュームを採用することで音量と連動してラウドネスを効かせるといった方式は、マッキントッシュC20位でしか見られない非常に珍しいものです。
この機能により小さな音量でもダイナミック感のあるサウンドが実現します!
また、マランツ型回路の採用や真空管をゴムブッシュによりフローティングさせるといった設計はマランツ7そのものです。
それに加えアーシングには銅製を採用するなど本当に凝りに凝ったアンプです。
因みに、あまり知られていないようですが、このアンプはもともと業務用として設計されたらしくフロントパネル(ブラックの部分)を取り外しますとテープのイコライザー調整のできるボリュームが顔を見せます。
こういった設計からも実に魅力的なアンプであることが伺えます!
音質におきましては、マランツ7型の回路とあって締まりのあるサウンドです。
実際に手持ちのmodel7と聞き比べも致しましたが、もう少し厚みを持たせて練り上げたように感じます!
音楽においては比較的ジャンルも選ぶことは無く、オールマイティにお楽しみ頂ける優等生かと思います!
パワーアンプは同社の40Aは勿論ですが、EL34や6L6系のビーム管あたりを採用した製品と組み合わせるとより真空管らしい艶のあるサウンドが際立ちます!
使用真空管はオリジナルに従い松下製(三つ葉マーク)の物が付いております。
無論JBLやALTECのビンテージモデルとの組み合わせも申し分ないです!
コンディションにおきましては、目立つキズやサビは無く綺麗なお品です!
また、ボリューム等のガリも少なく申し分のない音質です。
ハムなどのノイズも感じられず、S/Nの良い製品だと思いました。
出品に際して各接点クリーニングなどは行っております。
内部のC/R類はオリジナルのままであり、綺麗です。
本当に素晴らしいアンプですのでオススメです!