1973年に刊行されたピーター・ドラッカーの主著の完全無修正版の新訳。底本としたのはトランザクション・パブリッシャーズが2007年に出版したペーパーバック版。
840ページの大著で、本シリーズでは4分冊とした。日経BP社が独占翻訳権を取得した。
「20世紀におけるマネジメントの誕生は、歴史上きわめて重要な出来事だと思われる。組織を主体とした多元的な社会の到来という大きな変化を示す合図だったのだ」。
20世紀初頭、大きな組織といえば中央政府ぐらいだった。それが20世紀半ばを過ぎると、企業、病院、大学など大きな組織が社会を支えるようになった。
組織は成果をあげなければ存続できない。組織に成果をあげさせるのは、経営者とマネジメントの仕事である。
第1巻は「第一部 マネジメントの務め(Tasks)」全28章の第14章までを収録。ドラッカーは、マネジメントをその務めを軸に定義する。
その務めとは、
●組織の具体的な目的と使命を果たす
●業務の生産性を上げ、働き手に達成感を得させる
●社会への影響に対処し、社会的責任を果たすーー。
マネジメントを学ぶ定番として、マネジメント層から社会人一年生までの必読の書といえる。
②大暴落1929 (日経BPクラシックス) ジョン・K・ガルブレイス
バブル崩壊、株価暴落のあとに必ず読まれる、恐慌論の名著。
●会社型投資信託のブーム
●レバレッジ効果への信仰
●バブル紳士の跋扈点
●動きの鈍いFRB
これ、いつの話?
第二次大戦後最悪の金融危機といわれるサブプライム・ショックに見舞われている2008年の話ではない。
1929年の大暴落、その後の世界恐慌につながるアメリカのバブル当時の話である。
「本書は1955年に初版が発行された。以来、40年、版を重ねている。この本がこれだけ長いこと売れ続けているのは、
著者はともかく中身がいいからだと評価していただいているようだ。まずいくらかは役に立つかも知れない。
だがこの本が時代を超えて長寿を保っているのは、別に理由がある。増刷され本屋に並ぶたびに、バブルや株安など
何事かが起きるのだ。すると、この本への関心が高まる。そう遠くない昔に好景気が一転して深刻な恐慌につながったときのことを、
多くの人が知りたいと考えるからだろう」(1997年版まえがき)
ガルブレイスの作品の中では小品だが、中身は濃い。サブプライム危機が世界経済危機に拡大しそうな現在の状況を考えるうえで、
貴重なテキストといえる。
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