御存知! 名手Vinnie Colaiuta他参加 故Frank Zappa 中期コンセプト大傑作「Joe's Garage」三部作 二作 FZ承認リマスター紙ジャケット仕様限定版
盤共に非常に状態の良い中古でございますが、解説等に幾分の経年劣化がございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは興味深い名手揃い。
故Frank Zappa(G、Vo)、Warren Cucurullo(Rhythm G、Vo)、Denny Walley(Slide G、Vo)、Ike Willis(Vo)、Peter Wolf/Tommy Mars(Key)、
Arthur Barrow(B、Vo)、Ed Mann(Vibe)、Vinnie Colaiuta(Ds他)、Craig Steward(Harmonica)、Jeff/Marginal Chagrim/Stumuk(Horn)、
Dale Bozzio/Al Malkin(Vo)となります。
近未来の管理社会での政府が大衆コントロールを一層進める一環として音楽を廃止する事を狙い行った中央監視官による盗聴監視から描かれる、
大衆音楽ミュージシャンとビジネス、その取り巻き、その愛好家の腐敗と堕落を描いた感のあるお笑いコンセプト作でございます。
(但し、「監視側もされる側もくだらない」という故Frank Zappa曰くのオチではございますが.............................)
七十年代前半でのJazz Orchestra的な大掛かりなものではなく、
七十年代中期からのNew Wave接近後のRock Band Orchestra形式による制作でございます。
そもそも故Frank Zappaは「大衆音楽界で非常に興味深い活動をする現代音楽家」という感がございます。
ロック音楽の自由さを基とする感のある音楽性ではございますが、昔からのソウル・ミュージック傾倒のみならず、
当時のクロスオーヴァー系指向やNew Wave、そしてかのYMOに代表されるテクノ系(”Stick it Out”参照)をも取り込んだ作風。
それぞれの音楽要素を楽曲単位で強調しながらストーリー仕立てで統一感を出す作風でございます。
お笑い演劇的で歌詞の理解を前提とした作風ではございますが、案外難解さはないもの。
過去作の難解さもなく、非常に聴き易いものとなっております。
後に故Allan Holdsworth、故Chick Corea等々と名手振りを発揮していくVinnie Colauitaではございますが、ここでの演奏はロック色が強いもの。
初期という事で演奏に若干の甘さが伺える面がございますが、ハイテク振りは変わらず。
Vinnie Colaiutaの初期代表作として知られる作品でもございます。
現在ではFrank Zappa遺族運営の”Zappa Records”により最新リマスターでZappa作品群がリリースされておりますが、
オリジナルリリース時のマスターを使用との事。
こちらは1993年度Frank Zappa承認マスターでございます。
FZ承認リマスター制作当時は既にCDの時代。
Frank Zappa自身が作品群を自己の管理下に置いた事やアナログ盤の時間制約から解放された事で、
制作当時泣く泣く短縮化や当時の契約レコード会社の圧力で変更せざるを得なかった楽曲を
Frank Zappa自身がそもそものオリジナルに戻したものがございます。
何をか言わんや、でございます............................................どちらのマスターもFrank Zappaによる制作ではございますが........................
現在では入手が困難。この機会に是非。