
自宅保管の品です。中身は大変美品ですが古いものですので、表紙や帯など若干の経年変化はございます。画像にもありますように、帯に小さな破れがございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
メディアの支配者(下) 中川一徳
日枝久を中心とした鹿内家に対するクーデターの内幕が明かされた。専横→腐敗した巨大メディアの闇を克明なタッチで暴く名作!
フジサンケイグループは堀江貴文に、なぜ狙われたのか。どこにつけこまれたのか?
すべての疑問への回答が本作に描かれている。
「13年という歳月をかけて、巨大メディアグループをめぐる情報戦に密着取材したジャーナリストの執念に敬意を表したい。」――佐藤卓己(講談社文庫・解説より)
鹿内家の歩んだ道は戦後のマスメディアの象徴だった。経済界を動かし各媒体を手に入れ、聴取率・視聴率争いに勝つ。さらには他企業を出し抜きお台場に新社屋を建設する。数年にわたる緻密な取材をもとに、日本のメディアとは何かを問う話題作。新潮ドキュメント賞・講談社ノンフィクション賞をダブル受賞した名著。
第4章 梟雄―鹿内信隆のメディア支配(後)(フジテレビの造反;労働運動潰しの策謀 ほか)
第5章 華麗なる一族―後継者・鹿内春雄(離反した「学友」;「お祖師さま」を崇拝 ほか)
第6章 改革者―鹿内宏明の試み(狙われたテレビ朝日;ヴァージン・ミュージックに資本参加 ほか)
第7章 宿命―フジサンケイグループの抱える闇(巨額横領事件;販売局の裏金 ほか)
エピローグ(宏明の犯した致命的なミス;「上場」に内在する危険 ほか)
レビューより
話題はフジサンケイグループ内の絶対権力に対するクーデターがメイン。主要な登場人物の生い立ちなど非常に細かく取材された内容です。
現在、漏れ聞こえてくる情報から、クーデターによって権力の座についた日枝氏は、支配者として同じ道を歩んでいるようにしか思えない。権力を得たものは、それを支配できるものと思ってしまうのだろうか。そして、それを死守するために、どれだけの犠牲を強いるのだろう。
下巻は 鹿内信隆による フジグループ支配と その攻防、そして 解体されていく鹿内家支配の 模様が描かれる。議長として 君臨する信隆 …それにしても 鹿内家三代と 日枝の 暗闘は凄まじい。華やかな メディアの 世界の裏で 繰り広げられた闘いが 今に 蘇る…そんな本だった。