【7】Graetz 企業紹介・Graetzの歴史は波乱に満ちていました。以下要約して紹介します。
・1866年、Albert GraetzとEmil Ehrichによって、ランプメーカー Lampen-Fabrik Ehrich and Graetz OHGが設立されます。
・1920年にはPetromaxというブランドが生み出されました。
・いまでもPetromaxはランプメーカーとして有名です。
・第一次世界大戦が始まった頃、同社はさまざまな製品を製造し販売し出します。
・その中でも特に有名なのがラジオです。
・ラジオ創成期から製品を世に送り出していたわけです。
・この流れが戦後のオーディオメーカーの基礎となります。
・1922年にEhrich und Graetz AGとなっていた社名が、1942年にGraetz AGと改称されます。
・技術革新が進む中、戦争による特需もあり、同社は繁栄を極めました。
・ところが、第二次世界大戦でドイツはソビエトに占領され、同社は移転を余儀なくされます。
・1947年、西ドイツのAltenaへ移った同社はGraetz KGとして再建を図ります。
・1949年、AltenaでGraetz Strahlungsmesstechnikが設立されます。
・これは放射線測定器メーカーという意味の様です。
・実際これ以後優れた放射線測定器を世に送り出していきます。
・同社は1961年SELに、1988年NOKIAに売却されます。
・そして1990年Graetz は分離されHerfurthに買収されました。
・オーディオ、ラジオに関して1949~61年はGraetz独自の製品を多数送り出しました。
・1961年以降はSELグループとしてITT、Lorentzの影響下でビジネスしていた様です。
・出品のユニットはGraetzの全盛期の1950年代の製品で音質も品質もベストのものです。