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こちらは約1949年製造のライカ模倣レンジファインダーカメラです。
レンズはLunar 45mm f3.5を搭載。クラシックなデザインと希少性が魅力の逸品です。
カメラ底部には、歴史的価値のある「日本占領区域製造(Made in Occupied Japan)」の刻印が確認できます。
この時代特有の刻印は、わずかな期間にのみ存在しており、コレクターズアイテムとして非常に価値が高いです。
コンディション:
外観全体のコンディションは比較的良好で、大きなアタリや目立つキズは見受けられません。詳細は写真にてご確認ください。
1949年製という年代物のため、ファインダーおよびレンズ内にごくわずかな曇りやスレが見られます。
動作に関しては特に問題なく、シャッターも正常に作動しております。
昭和24年11月に発売された35mmフィルム使用、レンズ交換式・ビハインドシャッター採用の距離計連動カメラです。販売元はLOOK CAMERA CORPORATION、製作者は茶谷薫重氏。定価は9,500円、サイズはライカIIIGに近く、重量はそれより60gほど重くなっています。
本機は製造数が1,000台に満たず、交換レンズも発売されなかったため「幻のカメラ」と呼ばれていますが、非常にユニークな機構を備えております。
前面のギアを介して内部の距離計ミラーを駆動する構造(コストダウンと整備性に優れた工夫) ・当時としては珍しい、ビハインドシャッター式でのレンズ交換が可能 ・日本初のダブルマガジン方式を採用し、フィルムの途中交換が可能(カメラ内部にフィルムカッター内蔵) ・ホットシュー付きアクセサリーシュー搭載 ・裏蓋中央にはコイン等で開けられるピント確認用の覗き穴があり、ルーペを使って精密なピント合わせが可能(接写や複写撮影に便利)
なお、本機のシャッターは川手賢一氏の特許によるもので、氏はBCガンの特許保有者であり、ニコンのストロボ開発にも関わった人物です。こうした背景から、ニコンとも少なからず関係のあるカメラといえます。
希少価値が高く、コレクターアイテムとして非常に魅力的な一台です。