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鳴子のこけしです
作者　大沼秀雄
高さ　約18cm

大沼 秀雄（おおぬま ひでお）
生没年: 1930年（昭和5年）2月18日 - 2023年（令和5年）1月5日（行年94歳）
系統: 鳴子系
師匠: 大沼みつを、岡崎斉吉
経歴:
昭和19年に鳴子高等小学校を卒業。
昭和21年5月より、岡崎斉吉に弟子入りし、5年間の年季奉公で木地を修行。
昭和33年、母である「みつを」の勧めでこけしの描彩を開始。描き方は母から指導を受けた。
昭和42年からは、自宅を改築してこけし店を開き、製作活動を続けた。
晩年まで、鳴子の大沼岩太郎本家の作風を守り、こけしの製作・描彩を行っていた。
作風:
初期の作品は眼点の輪郭がはっきりした、やや甘い印象のこけしだったが、次第に完成度を高めていった。
昭和35年頃には、勢いのある見事な作品を制作した。
晩年は円熟味を増し、描彩も柔軟になり、たっぷりとした清潔感のあるこけしを作った。
「鳴子こけしの最も正統的な伝承者の一人」として、格調の高い作風には定評があった。
重菊、車菊、石竹、楓など、多くの種類の模様を描いた。
その他:
長男の大沼秀顯（おおぬま ひであき）さんもこけし工人として活動している。