ゴットフリート・ベン
(1886~1956)ブランデンブルク州ヴェストプリグニッツ郡マンスフェルト生れの詩人。
1903年、マールブルク大学で神学、哲学を、1904年からベルリン大学で哲学、文献学を学ぶ。
その後、志望を変更し、1905年、ヴィルヘルム皇帝軍医学校に入り、医学、生物学を学ぶ。
1912年、卒業して軍医となるも、健康上の理由で除隊。処女詩集『モルグ(死体公示所)』を出版。
1913年、第二詩集『息子たち、新詩集』を刊行。同年、ベルリン市民病院病理学研究室に勤務。
1914年から船医としてアメリカへ、1917年までアントワープ、ブリュッセルで軍医中尉として勤務。
1933年、ナチス政権誕生に期待を寄せるも反転、1938年には執筆禁止処分を受ける。
1935年、ナチスと訣別するも復役。ベルリンを去りハノーファーの軍医として1945年まで在籍。
1946年、ナチス協力者のブラック・リストが作られ、第二次大戦中の彼の「貴族的亡命」に非難が殺到。
戦後はベルリンで開業医を営み、1948年から徐々に執筆再開。1956年、脊椎癌のため死亡、70歳。
書名:ゴットフリート・ベン著作集(1972年:社会思想社版):全3巻揃:
著者:ゴットフリート・ベン
訳者:各作品に記載
装幀:髙松次郎
発行所:社会思想社
発行日:【1】1972年8月30日 初版第一刷発行 /
【2】1972年9月30日 初版第一刷発行 /
【3】1972年11月30日 初版第一刷発行 /
定価:2,000円 × 3 = 6,000円
所収:【1】 文明論・社会批評・自伝(山本 尤) ◇
文明論・社会批評 ; 現代の自我 / 芸術と国家 / 見通しの総計 / 非合理主義と現代医学 /
ニヒリズムの次に来るもの / 亡命文学者に答える /
ドーリアの世界 ー芸術と権力の関係についての試論ー / 芸術と第三帝国 /
挑発された生 / ペシミズム /
自伝 ; 二重生活 ー二つの自伝的試み / 第一部、一人の主知主義者の半生 / 第二部、二重生活 /
〇 作品解題・訳注 / 解説 ゴットフリート・ベンと現代(山本 尤)/
【2】 文学論・小説 ◇
文学論 ; 詩の問題性(内藤道雄)/ ハインリヒ・マンに寄せる(飛鷹 節)/ ゲオルゲ論(内藤道雄)/
ニーチェ死後 ー五十年(内藤道雄)/ 抒情詩の諸問題(内藤道雄)/
芸術家の問題としての老化(飛鷹 節)/ 文学は生を改善すべきか(飛鷹 節)/
小説 ; 医師レンネ(本郷義武)/ 根源の顔(本郷義武)/ 酒場「おおかみ」(内藤道雄)/
現象型の小説(本郷義武)/
〇 作品解題・訳注 / 解説 ベンのニーチェ的遠近法(内藤道雄)/
解説 レンネの彷徨と「モノローグの芸術」への道(本郷義武)/
【3】 詩・戯曲 ◇
詩 ; 肉(生野幸吉・小林 真)/ 陶酔の満潮 その他(小林 真)/
きわまりなきもの ーオラトリウム(神品芳夫)/ 静学的詩篇(神品芳夫・生野幸吉)/
晩年の詩(生野幸吉・小林 真)/
戯曲 ; イータカ(山本 尤)/ 三人の老人(山本 尤)/
〇 訳注 / 作品一覧 / 解説 血と脳髄の陶酔者ベンの詩について(生野幸吉)/
解説 ベンの戯曲について(山本 尤)/ 年譜 /
参考:帯なし。箱、小口・天・地、本文等に少汚れ・ヤケ・シミ・蔵書印等あり。四六判。計約1.75kg。≪古本購入≫
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