結成20年を経て、そのスタイルの開放性で際立つ存在となったマーク・ターナー、イーサン・アイヴァーソン、ベン・ストリートを擁するビリー・ハート・カルテットのECM3作目が登場! あらゆる 「伝統 」を幅広く取り入れながら、ポピュラー・ソングのより挑戦的な端に関連するメロディの明瞭さを注入しているコンテンポラリー・ジャズの例があるとすれば、これだ」と、評論家のケヴィン・ル・ジェンドルは、このカルテットの前作ECMアルバム『One Is The Other』(2014年)について書いている。
現在83歳のハートは、ジャズのイディオムの激変を数多く演奏してきた経験豊かなドラマーであり、「多方向性」のサウンド・アプローチを提唱している。 本作では、イーサン・アイヴァーソンが、ずるずると浮遊するような「Chamber Music」から噴火するような激しい「Aviation」まで4曲を提供。 マーク・ターナーとハート自身はそれぞれ3曲を提供している。 ハートの作品には、彼の有名な2曲「Layla Joy」と「Naaj」のアップデートが含まれており、ターナーの作品には、優雅なダンスであると同時にブルースを意識した表現でもある「Billy's Waltz」とアップテンポのヴァンプ「Top of the Middle」がある。