
■ 1867年 英国ヴィクトリア朝の栄華を宿すマスターピース
英国より入手した、ヴィクトリア朝中期の非常に希少なスコティッシュ・ブローチです。
中央にはスコットランドの誇りである美しいオレンジ色の「ケアンゴーム(スモーキークォーツ)」がセットされ、周囲を重厚な純銀と、華やかなゴールドカラーのチェーン装飾が取り囲んでいます。純銀の台座には、永遠を意味する伝統的なケルト文様が精巧に手彫りされています。
この時期のスコティッシュジュエリーはケアンゴームを模したペースト(ガラス)で代用された物も多いのですが、本品は光学特性から間違いなく水晶であることを確認しております(後述)。
■ 19世紀エディンバラの職人技「伝統の厚みとファセット」
本品のケアンゴームは、現代の機械研磨とは全く異なる、アンティーク特有の非常に厚みのあるハンドカットが施されています。
当時の宝石研磨職人たちは、ケアンゴームの深く輝くオレンジ色を最大限に引き出すため、石に可能な限りの「厚み」を持たせ、裏面には光を幾何学的に反射させる伝統のカッティングを施しました。
真横からの画像で確認できる厚み(約7.3mm)と、アンティークのカットによく見られる大きめのキュレット(底辺の平らな面:画像7参照)は、まさにこの19世紀の職人技と歴史的背景を今に伝える、極めて貴重なディテールです。
■ ハイランダーの誇りを受け継ぐユニセックスな装い
スコティッシュ・ブローチは、元来ハイランドの男性たちが伝統衣装「キルト」の肩を留めるために使用していた力強い装飾品が起源です。19世紀、ヴィクトリア女王がハイランド地方を深く愛したことから、貴婦人たちがショールを留める気品あるジュエリーとして流行しました。
こうした歴史背景を持つ本品は、性別を問わず現代の装いにも美しく調和します。
コーディネート例:
Lady: 秋冬の厚手のショールやコートの襟元、ツイードジャケットのアクセントに。
Gentleman: ジャケットのラペルや、厚手のカーディガンのフロントを留めるアクセサリー、ハンチング帽のアクセントとして。
150年前の物語を纏うような、洗練された大人のユニセックス・ジュエリーとしてお愉しみください。
■ 歴史が証明する「1867年1月4日」の意匠登録
裏面には、1842年から1883年の間にのみ使用された英国特許庁の意匠登録マーク「カイトマーク(ダイヤモンドマーク)」が鮮明に打たれています(画像5参照)。
解読した結果、【上部のI(金属類)、上角のT(1867年)、左角のC(1月)、右角の4(日)】を示しており、本デザインが**「1867年1月4日に英国で意匠登録されたもの」**であることを確認いたしました。
■ 科学的分析(XRF・偏光)による価値の裏付け
本品はデザインの希少性だけでなく、素材においても当時の特注品レベルの贅沢な作りであることが、以下の科学的検証により判明いたしました。
① 【天然水晶の確認】:偏光板を用いたクロスニコル観察により、天然水晶特有の光学的特性(画像6参照:回転による明暗の変化)を確認済です。
② 【XRF(蛍光X線)による成分分析】:金属品位刻印が無いため当方でブローチ地金と脱落防止チェーン部のXRF分析を行いました。
・地金(銀色部分):銀99.3% / ロジウム0.34%(極めて高純度な純銀製)
・装飾(金色チェーン部分):銅72.1% / 金18.6% / 亜鉛6.9%(単なる真鍮ではなく、約4.5金相当の金を含有する非常に分厚い金張り、または特殊なゴールド合金)
■ 商品詳細
・年代:1867年(カイトマークより特定)
・素材:天然ケアンゴーム、純銀(Ag99.3%)、ゴールド合金装飾(Au18.6%)
・重量:約8.00g / 全体サイズ:直径 約25.2mm / ストーン厚み:約7.3mm
■ コンディション
150年以上前の品として奇跡的に良好です。石の欠けはなく、Cクラスプ、脱落防止チェーンも正常です。無料のシリコンキャッチを同封します。針に若干の歪みが見られますが、実用には問題はありません。銀のパティナ(黒ずみ)は歴史の趣として残しております。
画像を多数掲載しておりますので、細部をご確認の上、アンティークの価値と状態をご理解いただける方のご入札をお待ちしております。
(※猫を飼っております。アレルギーの方はご注意ください)