
ベトナムの大型バスの乗車システムは、滅茶苦茶です。「切符売りの女人」と「ベトナムマフィア」と「運転手(車掌は、運転手の手下)」で組んで、バス会社に対して背任行為を行っております。つまり、金をちょろまかしているのです。とにかく、ベトナムでは、旅慣れた某でも、一日に4~5回、お金をちょろまかされますので、特に驚きはしませんが、その悪賢さには呆れ果てます。ベトナム人は、まじめで、気持ちが強く、頭も良いのですが、その賢い頭を悪い事にも使うのです。
彼らがどういうシステムを構築しているかというと、とりあえず、切符を購入して、バスの乗り場まで行くと、チンピラ風のやつらが4~5人待ち構えていて、こちらの切符を取り上げるのです。その後、チンピラの一人が、窓口でキャンセルして返金してもらいます。それが終わった段階でバスの中に入れてもらえるのですが、運転手によって(もしくは、車掌によって)空いている席に適当に座らせられます。簡単に言うと、こちらが、タダ乗りさせてもらっている形になるのです。キャンセル金を分ける配分までは分かりませんが、窓口のおばはんに少し、残りを運転手とチンピラで山分けするんだと思います。
小型バスに乗る時も、ベトナムの場合は、同じ距離を乗っても、その時、その時で、値段が違いますし、地元民と海外からの旅行者の間でも、値段が異なります。多分、運転手と車掌が、その差額を着服しているんだと思います。
こんな感じが、ベトナム人なので、おそらく、日本にやって来て働いているベトナム人も、何らかのちょろまかしをしているんじゃないかという気がします。例えば、ホテルのベッドメーキングの仕事なら、ひげそり、歯ブラシ、くし、タオルなどをこっそり持ち帰ったり、あるいは、工場だと、材料、工具などを持ち帰ったり、食堂だと、コメ、野菜、肉を持ち帰ったりしているのではないかと思います。バレないように・・・・・。
このベトナム人の「ちょろまかし精神」は、周知のごとく、宝石の世界でも行われました。1987年に、イエンバイ省で、ルビー、サファイア、スピネルなどが見つかり、世界の宝石関係者の注目を得たのですが、売り上げを伸ばすために、ベルヌイ法の合成石を原石の中に混ぜ込んだのです。それで、世界中の宝石関係者が大迷惑をこうむった為か、ベトナムは皆から総スカンを食らい、国際的宝石業界から排斥されてしまったのです。
某も、「ベトナム人は信用できる人々ではない」と思っていますので、ベトナム人から購入するのは、明らかに非加熱であると感じられるルースだけです。例えば、インクルージョンがまるで見えなかったり、あるいは、色が単色であったりすると、購入を控えます。これは、ベトナム人の自業自得であり、自ら招いた災いなので仕方がないと思います。
しかし、ベトナムの歴史を思い返してみると、中国に支配されたり、フランスや日本に支配されたり、イギリスやアメリカに支配されそうになったりと、遠い先を見据えて商売したり出来なかった国なので、目先の事だけを考え、人をだましてでも生き抜いていくしかなかった悲しい歴史があるんだろうなあと思います。だからと言って、許される事ではないでしょうけれど・・・・・(苦笑)。
さて、今回、皆様にご紹介する商品は、ピンク、ブルー、ホワイトのトリプルカラーが入っている、ペアシェイプ(6.19x3.09x1.58mm)の非加熱サファイアです。こういうのを、「パーティ―サファイア」と言います。ペアシェイプを山に例えると、頂上が「赤に近いピンク」で、左右が「薄いブルー」、そして、背景は「すっきりしたホワイト」です。産地は、ベトナム・・・。こんなのは、珍しいと思います。非加熱と産地証明の鑑別書も取得しています。何よりも、おとぎの国から出てきた妖精のようで、神秘的かつ愛くるしいです。
(2025年 3月 31日 1時 34分 追加)世の中には、あまり誰も持っていないような、個性的なサファイアがあるもんですね(笑)。