この楽器についての説明

18世紀のフランスパリの北西に位置するルーアンのフォルティエの工房が１７１０年ごろに製作したバロックフルートです。7つのパーツから組み立てられる楽器ですが、いわゆる３本つなぎのバロックフルートです。有名なオトテールタイプのものよりもデザインが簡略化されていて、今にも４つのパートで組み立てる４分割フルートへ変化しそうな雰囲気を持っています。しかし、その外形デザインは決して単なる簡略ではなく、近代のアールデコの造形美術を予表するかのような洗練されたラインを兼ね備えていることにはおどろかされます。ピッチはa'=401Hzでパリで採用されていたピッチに近くこれはノスやデレラブレやトーマ・ロットなどのフルートにも採用されている当時の宮廷のピッチとなります。材質はこのモデルにはメープルを使用しています。音色はふくよかで明るく重量感と共に奥行きもが感じられます。また、昔の宮廷のくつろぎの空間を演出する、心を落ち着かせストレスを軽減させるような伸びやかな音は現代の私たちの心も和らげてくれるに違いありません。この機会にぜひお手元に置いてご覧になり、ゆっくりと息を吹き込んで、３00年ほど昔の田園趣味の居心地の良さを体感されるのはいかがでしょうか。メンテ用品、ソフトケースが付属いたします。 ご購入ご一年間のメンテナンス保証も御座いますので、安心してご購入頂けます。