
画像1左下のクリアパック入り種子の出品です
(種子袋、説明書などは添付しておりませんのでご注意下さい。)
価格は大体ですが、購入時の価格を分割して出品手数料分を上乗せさせて頂いています。
発送は第4種郵便です(リーズナブルな代わりに時間がかかる場合があります)
出品中の他の種子と同梱可能です。
本年度購入の新種です
(購入時1袋約100粒528円でした)
購入後は冷蔵庫にて保管していました。
約30粒入り174円
品種名 増田中生
貴重な日本生まれの中生固定種です
種子袋によると「従来より栽培されて来た増田中生を一層作り易く改良」とあり、昭和のカタログに載っていた物(画像6)とは若干違うのかもしれません。(単に母本選抜の基準を改めただけかもしれませんが)
来歴について調べてみた所
農業生物資源ジーンバンクで保管している様で保管種子の詳細として「ミケルマスホワイト/アーリージャイアント.増田採種場 育成1938」との記載がありました。
この「/」何を意味するのか今一つ分かりませんでしたが(orの意味なのか、交配のxのつもりなのか、はたまたシノニムとして記載したのか)
ひとまずその意味は置いて置きまして、
現在、これらの品種は日本語は勿論、英語で検索してみてもGoogleの検索結果に出てくれない品種となってしまっています。
因みに正確な表記はMICHAELMAS WHITE(ミカエルマスホワイト)とEARLY GIANT(アーリー ジャイアント)です。
※欧米にはクリスマスとは別にミカエルマスという日がある様です。
引き続き調べました所、
過去の英国新聞の内容を無料検索出来るサイト
British Newspaper Archiveに記載を見つけました。
発行日: 1888年5月31日木曜日
新聞: Ross Gazette郡
イングランド ヘレフォードシャー
「カリフラワーの苗数千本 (サットンズミカエルマス ホワイト、スタッドホルダー、アーリー ロンドン) を 100 本以上で販売。」
との記載が有ります。
(単にMICHAELMAS カリフラワーという記載は1838年の記事にもありました)
またアーリージャイアントも
発行日:1906年5月5日土曜日
新聞: The Garden
イギリス ロンドン
「カリフラワー アーリー ジャイアント。この品種は、定番のオータムジャイアントよりも少し前に収穫出来るので、私はたくさん育てています。強くて丈夫に育ち、乾燥した天候でも~略」との記載が有り、それぞれ少なくとも1888年と1906年にはイギリスで流通していたという事が分かります。
西洋野菜の栽培(1953)赤堀香苗 著 タキイ種苗株式会社 出版 (画像5)
にはカリフラワーの品種解説で
オータムジャイアントの項に
「増田早生は本種から選出した物と言われる」
同様にウィンターマンモスの項に
「増田晩生は本種から選出した物と言われる」
とあり(画像5)、この二つが交配ではなく、いわゆる選抜による改良種なので、増田中生もミカエルマスホワイトかアーリージャイアントからの選抜育成品種という事なのかもしれません。(ジーンバンクに保管依頼をした側が判断が付けられなかった可能性)
因みにWINTER MAMMOTH(ウィンターマンモス)も1901年のthe Garden誌の記事に登場しており、大体その頃の品種という事がうかがえます。