グラウカは、タバクムに比べて、発芽率がやや低く、私の経験では20粒まいたとしたら、間引いたりしていって、健全な苗に仕上がるのが5株くらいという感覚です。  2024年の春に蒔いた種が、今年どうなっているかを参考として写真で掲載しています。黄色い花が咲いている若木がそれです。 全長130cmくらいになっています。  この煙草は「樹木」であり、年々背丈が高くなって、2m~4mくらいにまで成長するそうです。 花は一年目に咲き、種子を生み出しますが、その後は滅多に咲かないそうです。 果実の付き方も独特で、なかなか美しい外観をしています。  定植してから一年間は、人間の指くらいの太さの幹がすーっと上に伸びて行くばかりで、枝葉は上のほうに少し出てくるていどです。 一年たって花を付け始めると、根元から脇芽のような枝葉がニョキニョキ出てきて、中間～上部にも葉が茂ってきます。  風で大きくしなるため、支柱を添えて、紐で吊り上げるように支える必要があります。 枝葉がバランスよく伸びてくるので、手間がかかりません。 葉はユーカリのようにすべすべした、レザー製品のような手触りです。  アメリカ先住民の伝統では、キダチタバコの葉もまた、他のタバクムやルスティカのように、喫煙に用いられるそうです。 乾いた落葉を揉むと簡単に粉々に砕ける様子から想像するに、彼らはおそらく乾燥葉をそのまま使うのでしょう。  タバクムやルスティカと違い、虫に食害されることがまずありません。 ヨトウムシも、オオタバコガも、青虫も、ナメクジも、キダチタバコには手を出さないようです。そのため農薬は一切要りません。

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