【ごあいさつ】
ご覧いただきありがとうございます。アメリカ陸軍の軍用車両を精密に再現した、イタレリ製の1/35スケールキットをご紹介いたします。状態は「完全未開封(シュリンク付き)」となっており、コレクターの方にも安心してご入札いただけます。
【商品名】
ITALERI(イタレリ) 1/35スケール
U.S. ARMY STANDARD 5t TRUCK M-925(No.284)
【商品説明】
アメリカ陸軍の標準的な5トントラック「M925」を1/35スケールで再現したプラモデルキットです。頑丈な6輪駆動(6×6)で、M939シリーズの中でも後期型に属するモデル。ベトナム戦争後の時代において、M35の後継車両として広く運用され、兵員・物資輸送など多目的に活躍しました。
このキットは1995年イタレリ社製造品で、ミリタリーファンから長く親しまれてきた定番のトラックモデル。箱絵のダイナミックな走行シーンが印象的で、完成後は迫力あるディスプレイモデルとなります。
【キット内容】
・1/35スケール プラスチックモデルキット
・組み立て式・接着剤・塗装が必要
・No.284(バーコード:8001283802840)
・Model Master対応カラーナンバー記載あり(#1591, #1749, 他)
・日本語/中国語/ポルトガル語の簡易説明あり
※箱に記載のスペック:全長7.74m、全高2.47m、全幅2.49m、最高速度86km/h、搭載量4.5t
【状態】
・未組立・完全シュリンク未開封
・箱表面に多少のスレはありますが、角潰れ等は見られません
・定価シール「¥2,000」付き(当時価格)
【発送方法】
おてがる配送(ゆうパック)80サイズ予定
※緩衝材で丁寧に梱包いたします。複数落札の際は同梱も可能です(要事前ご相談)
【歴史解説】
M925の系譜と開発背景
M925は、アメリカ陸軍が1950年代から展開してきた「5トン戦術トラック」の第3世代にあたります。
第1世代:M39シリーズ(1950年代)
朝鮮戦争期に登場。ガソリンエンジン搭載で信頼性はあったものの、燃費は非常に悪く、軍専用車両としての完成度も限定的でした。
第2世代:M809シリーズ(1960年代)
ベトナム戦争で活躍。ディーゼル化され、耐久性と航続距離が大幅に向上。しかし、パワステや自動変速機がなく、兵士には負担の大きい運転操作を強いられました。
第3世代:M939シリーズ(1980年代)
このシリーズがM925を含みます。M809のシャーシを活かしつつ、アリソン製自動変速機とパワーステアリングを採用。操作性が劇的に向上し、女性兵士の運転も現実的となりました。M925はその中でもウインチ付きのカーゴタイプとして、多目的輸送任務に投入されました。
【ひとこと】
M925は、軍用車両としての完成度を極限まで高めた反面、装備の重量増加による重心の高さから横転事故が多発。この皮肉な弱点は、やがて次世代車両「MRAP(耐地雷伏撃防護車両)」の開発へと繋がることになります。
ところで「6×6駆動」という言葉はよく目にしますが、すべてのタイヤがエンジンから直接回るわけではありません。実際には、エンジンからの動力は変速機・分配機(トランスファーケース)・デフを通じて3つの車軸に分配され、6輪すべてに駆動力が伝わります。M925の場合は、通常は後輪4輪で走行し、必要に応じて前輪にも駆動を切り替えるパートタイム6×6です。模型の裏面に再現されたプロペラシャフト構造にも注目してみてください。
本音を言えば、箱を開けて駆動系の再現度を覗いてみたかった…
でも、シュリンクを破ったらもう戻れない。未開封であることの価値と、好奇心との狭間で、今回は「見ない勇気」を選びました。