
ヤマハの小型スピーカー「NS-M225」のウーファー部が、フォステクスの「M800」となっているパッシブスピーカーです。
NS-M225は中古品、M800は新古品を使用しています。
以下の調整を施しています。
・ コーン型スピーカーの交換
・ インナーバッフルの加工
・ フィルターの新設
・ 配線の引換え
・ バスレフダクトの新設
ウーファーを「M800」に換装しています。
これに伴い、
- インナーバッフルの一部切削
- LPFの新設(写真4枚目左下)
- ウーファー配線引き直し
を実施しています。
新しい配線はJVC製OFCコードを採用。
LPFは既存に増設する形としており、ツイーター部はドライバー、内部回路ともにオリジナルのままです。
背面にダクトを設けて、バスレフ式キャビネットに変更しています。(写真3枚目右下)
樹脂一体成型ダクト。共振周波数は110Hzです。
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天然木突板仕上げのキャビネットは、角部に小さな打痕(写真5~7枚目)がある程度で、擦り傷はほとんど無く綺麗です。
前面ネットは、片方の角部に極小の穴があります。(4枚目右下)
非常に判りづらいですが、片方のツイーターのドームに凹みの補修跡があります。(写真9枚目)
バインディングポストと化粧バッフルの固定ネジは、薬剤により錆と汚れを落としています。
前面ネットに埋め込まれたマグネットを、エポキシ接着剤で固定し、ネット着脱時に不意に外れないようにしています。
ドライバー換装により、インピーダンスと許容入力値が変更となります。
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メタルコーンのM800の搭載により、ドライバーが総アルミ合金振動板となったNS-M225です。
金属製振動板特有のキレの良い音を、スリムで質感の良い筐体から3スピーカーで鳴らします。
バスレフ式ですが、小容積ゆえに最低音は高め。それでもオリジナルと比べて中低音の量感が上がっています。
また、フルレンジ2台+ツイーターの高音寄りだったものを、高音域をツイーターに任せるオーソドックスな-12dB/octのクロスオーバーに変更し、金属特有の耳を衝く音を排しながらバランスの良い鳴動になるようチューンしています。
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主な性能
・ 2ウェイ3スピーカー/バスレフ式
・ 寸法:107W x 360H x 133.7D mm
・ 重量:約2.6kg
・ インピーダンス:4Ω
・ 再生周波数帯域:65Hz~50kHz
・ 定格入力:10W(RMS)
・ 最大入力:30W