5CD
廃盤
ジュリーニ・イン・アメリカ Vol.2
シカゴ交響楽団編
定評ある重量級名演の数々
完全主義者として知られ、徹底した準備のもと、全力でレコーディングに取り組んだという
ジュリーニならではの高水準に仕上げらた名演の数々が味わえるセット。
【ショルティ時代のシカゴ響】
ショルティが音楽監督を務めていた時期[1969-1991]のシカゴ交響楽団は、完璧なアンサンブルと力強いサウンドで世界にその名を知られていました。
ジュリーニは、ショルティの着任直後からたびたび招かれ、首席客演指揮者として、
ショルティとは大きく異なる芸風でこのオーケストラの美質を引き出してコンサートやレコーディングで高く評価されています。
【ジュリーニとシカゴ響の録音】
ジュリーニがシカゴ交響楽団と制作したレコーディングは、主としてDGとEMIにおこなわれており、
EMIが1969年から1976年、DGが1976年から1978年にかけてステレオでセッション・レコーディングされています。
レパートリーはどちらもジュリーニが得意とするものばかりで、独特の息の長い気品に満ちた歌と重厚なアンサンブルの仕上げにより、
ジュリーニとシカゴ響の組み合わせでしか実現できない独特の世界が築き上げられているのが印象的でした。
【収録作品】
シューベルト交響曲第4番『悲劇的』
1978年3月録音。ジュリーニが若い頃から得意としていた曲で、冒頭から悲劇的な迫力に驚かされますが、
主部では伸びやかな歌いまわしも聴かれるなど、19歳のシューベルトの気合いの入った作品を大きなスケールで再現しています。
ドヴォルザーク交響曲第9番『新世界より』
1977年4月録音。民俗的な雰囲気は希薄ながら、洗練された克明なフレージングとマッシヴなサウンドにより、
風格に満ちた大交響曲として表現された『新世界より』
シューベルト交響曲第9番『グレート』
1977年4月録音。1970年代のジュリーニの演奏には、イン・テンポによるがっちりとした巨大な枠組みの中で、重厚なカンタービレを聴かせるという傾向がありましたが、
その中で最も徹底したカンタービレへの傾斜をみせたのがこの『グレート』。
なんといっても驚かされるのが第1楽章の第1主題。通常の演奏では、リズミカルに軽快に演奏されるこの主題が、レガートで重々しく演奏されるのです。
最初は面食らいますが、慣れるとけっこうやみつきになってしまうから不思議。
ジュリーニには16年後の1993年にバイエルン放送交響楽団を指揮した再録音盤もありますが、
そちらはこのシカゴ盤ほどには徹底したジュリーニ節になっていないので、ジュリーニがお好きな方には文句なしにこちらがお薦めです。
プロコフィエフ交響曲第1番『古典』
1976年4月録音。ふだんの重厚長大型の芸風とは異なる軽快さも見せ、
また第2楽章ラルゲットなど美しいカンタービレで各パートを表情豊かに聴かせてくれている点も印象的でした。
ドヴォルザーク交響曲第8番
1978年3月録音。前年に収録された『新世界』同様、あくまで大交響曲として解釈された演奏で、
各部の堂々たる構築、徹底的に歌い抜かれる旋律の数々が改めて作品の姿を見直させます。
ムソルグスキー『展覧会の絵』
1976年4月録音。シカゴ交響楽団の強烈なパワーを生かしつつも随所にジュリーニらしい美しい歌を感じさせてくれる演奏。
各曲の描き分けは過度に表情的にならず、一貫した落ちいた雰囲気が保たれているのも特徴で、
そのシリアスな感触はジュリーニならではのものといえます。
マーラー交響曲第9番
1976年4月録音。旋律を気品高く歌わせることにかけて最高の水準に達したマーラーの9番。
31分45秒をかけてじっくり構築した第1楽章は、遅いテンポにもかかわらず、
息長くコントロールされたフレージングのおかげで全く弛緩せず、実に美しい演奏を聴かせてくれます。
展開部の大詰めで炸裂するシカゴ響の強大なパワーにも凄いものがあり、複雑で錯綜とした面もあるこの楽章に明解な見通しとメリハリをつけていて聴き応えも十分。
第4楽章でもジュリーニは感情に溺れることなく美しく澄んだ世界を希求していきます。
シューベルト交響曲第8番『未完成』
1978年3月録音。同時期に収録された第4番『悲劇的』と同じく、広大なレンジの中でシューベルトの世界を表わした見事な演奏。
ジュリーニのカンタービレはシューベルトの繊細な旋律をとても大切に扱った精妙なもので、
どこをとっても深い共感に満ちた濃やかな表情が魅力的です。
ブリテン『セレナード』
1977年4月録音。世にも美しいこの『テノール独唱、ホルンと弦楽のためのセレナード』は、優しい弦楽とホルンのこだまの響き渡る中、
テノールが夕闇迫る田園風景の美しさを前に自然や人生への感謝を歌い上げるブリテン第二次大戦中の傑作。
ここではさきごろ亡くなられたイギリスの名歌手ロバート・ティアーが歌い、シカゴ響の誇る世界的名手、デイル・クレヴェンジャーが見事なホルンを聴かせています。
ジュリーニはブリテン作品が好きで、実演でもよく演奏していましたが、
この『セレナード』でも作品の隅々まで大事に演奏するジュリーニの誠実な姿勢が、作品の魅力を陰影豊かに示して感動的です。(HMV)
・シューベルト:交響曲第4番ハ短調D.417『悲劇的』
・ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95『新世界より』
CD2
・シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944『グレート』
・プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調Op.25『古典交響曲』
CD3
・ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調Op.88
・ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲『展覧会の絵』
CD4
・マーラー:交響曲第9番ニ長調(第1~3楽章)
CD5
・マーラー:交響曲第9番ニ長調(第4楽章)
・シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.759『未完成』
・ブリテン:テノール独唱、ホルンと弦楽のためのセレナードOp.31
ロバート・ティアー(テノール:ブリテン)
デイル・クレヴェンジャー(フレンチ・ホルン:ブリテン)
シカゴ交響楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
録音時期:1976~78年
録音方式:ステレオ(セッション)
コンディション良好。
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