秋月達郎★民俗学者・竹ノ内春彦の事件簿★ 新潮文庫
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| ★商品説明★ | 秋月達郎著 「民俗学者・竹之内春彦の事件簿」 新潮文庫 「京都丸竹胡殺人物語 民俗学者・竹之内春彦の事件簿」 平成２４年 ８月 文庫初版 「京都禊ぎ神殺人物語 民俗学者・竹之内春彦の事件簿」 平成２５年 ２月 文庫初版 定価 ６３０円、５９０円＋税 ４３０頁、３６２頁 |
| ★著者略歴★ | １９５９年。愛知県生まれ。早稲田大学文学部卒業。東映に入社、映画プロデューサーを経て、1988年作家デビュー。主に歴史を題材にとった作品を発表している。主な著書に「真田幸村の生涯」「天国の門」「信長の首」「マルタの碑」などの歴史ものの他、時代小説「京奉行長谷川平蔵」シリーズや民俗学者竹ノ内春彦を探偵役にした推理シリーズなどがある。 |
| ★作品内容★ | 民俗学者・竹之内春彦は大学教授の傍ら文化庁の民族調査官をしている。３０代独身。料理旅館に居候しているが、そこの息子が、京都警察捜査一課係長なのでしばしば事件のことを相談される。主役は竹之内だが、旅館のボンボンの捜査係長の小比類巻ゆたか、30代の雑誌記者・辻本千里が中心になって物語が進む。 ＜丸竹胡＞ 3月のひな祭りが終わったときに、道路の植え込みで胸に包丁を指されたひな人形が見つかる。その数日後今度は違う場所で、着物をまとった胸に包丁が刺さった老女の死体が見つかる。その意匠が同じなので二つの事件の間に関わりが見つかるのではないかと調べてみると、二つの事件の間に起こったと思われるひき逃げ事件があった。日時的にも場所的にも二つの事件の真中辺に当たる。春彦と千里は、その起こった場所に注目して、京都に古くから伝わる町名を織り込んだわらべ歌”丸竹胡（まるたけえびす）”に注目する。そしてもう一つのわらべ歌と関連させるとまさにその場所が適合するのだ。その歌から次に起こる場所を予想して張り込むが、見事に外れる。丸竹胡は時代とともに変遷し、町名も変わってきているのだ。より古い原形の詩を求めて調べてゆくと、わらべ歌研究家や歌い手までが浮上。しかし、これは真犯人による巧妙なミスディレクションでもあった。春彦は真犯人の動機を突き止め、事件を阻止できるのだろうか。 ＜禊ぎ神＞ 今回は試験休みに、文化庁の依頼で京都上加茂神社周辺の社家の保存調査をすることに。ところがそんな時知り合いの雑誌記者の命が殺され死体が上加茂神社に放置されるという事件が起こる。死体は全裸にされきれ搾り染の着物に覆われ川の中に残されていた。それは本当にきれいだったという。ともかく、近くに住む、有名な染物作家との接点からその周辺も捜査の対象になるのだが、続けてまたもやきれいに彩られた死体が発見される。またもや染物作家とに関係も深い。伝統ある加茂神社で起こる芸術的に彩られた連続殺人事件。だれがどう関係しているのか。染物作家に関わる女性たちの異常ともいえる不思議な関係。事件はどう決着するのか。 |
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