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1983年 280P 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
はじめに 著者の一人, 小林が50年間続けてきたこの研究は,本年春にいちおう完成する ことができた。 また清水が30年余の間に,日本,台湾, ニューギニア、ニュージ ーランドなどで採集した菌の生品に基づいて描いた彩色画は250点ほどになった。 今回このうちの167枚を選んでこの図譜に載せることにした。 しかし,これのみ では全冬虫夏草菌の300種余に比べると半ばに過ぎない。 そこで小林や外国の多 くの研究者らによって描かれた線画など246枚を併せて総計413枚にした。 さらに 本稿の印刷の時点で手元に届けられた追加種や線画も載せることにした。
日本では,明治より, 大正、昭和の初めにかけて, 梅村甚太郎, 原摂祐, 川村 清一らの諸先輩が,この類に大きな関心を抱かれ, 2, 3の業績を残された。 ま た,ペッチ氏は今世紀の初めより, セイロン島のペラデニヤ植物園にあって, 研 究報告を発表し, 1948年までに35篇を発表した。 しかし, 残念ながらその年の秋 に逝去された。 また, アメリカのメインズ氏はミシガン大学にあって, 同じくこ の類の研究成果を発表し続けたが, 第二次世界大戦直後に亡くなった。 これら両 氏の生前に小林は知遇をうけて多くの論文を頂戴した。 著者らは以上の先覚の業 績を偲び, 大きな感概の念に打たれる次第である。 本書に載せた種類のタイプ標本をはじめ, すべての標本は国立科学博物館の標本 室に納めてある。 また, 外国産の多くの標本はイギリスのキュー植物標本室のも のを借用し,その一部を許可を得て解剖図と記録をつくった。
このモノグラフに載せた菌類の採集にご協力くださった多くの方がたや, 外国 の冬虫夏草菌の研究を続けてこられた方がたにも厚く謝意を表したいと思う。 多 くの標本を提供されたキュー標本室の方がたには,とくにお礼申しあげたい。 また, 滋賀大学教授本郷次雄博士には校正でたいへんお世話になった。 本企画 に深いご理解を示された保育社社長今井龍雄氏をはじめ, 編集についてご指示を いただいた編集部の横井齊氏ならびに関係諸氏に厚くお礼申し上げる。 昭和58年盛夏 著者しるす
お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。
中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。外箱小傷、小汚れ、外箱裏側やや色あせ。ご理解の上、ご購入ください。もちろん読む分には問題ありません。293152S |