● 特 徴
良質の左官用消石灰と貝灰を主原料に、麻スサ、昔ながらの海藻炊き糊など、すべて吟味された天然素材を使用し、伝統的な漆喰の製法をそのまま再現した「練りしっくい」です。
太めのマニラ麻スサと南京スサをふんだんに使用し骨材も油も配合済みで、整形と表面仕上げが共にスムーズに行えそのまま外部に使用できます。
乾燥すれば白くなり、そのままの仕上げも可能です。また漆喰中塗りとしても使用できます。

● 施工方法 

●混練

1. 開封する前に袋の上から軽く踏みほぐしておきます。
   
   
2. 袋から直接取り出して使用できます。多く使用される場合や水が分離している場合は、容器に移して軽く練ってください。
   
   
3. 壁の中塗りに使用する場合、砂を１０㎏程度と少量の水を加えてください。
   
   
4. 油は予め添加していますが、追加する場合は城かべ油を添加後改めて良く練り直してください
   
   
5. 固いときには少量の水を加えてください。

●塗り付け

1. 晴天の続く時期を選び、一気に仕上げてください。
   
   
2. はじめ薄くしごき塗りした後、５㎜程度の厚さで数回に分けて塗り重ねます。
   
   
3. 塗り付け後、１日置いて改めて表面を良く押さえておくと長持ちします。

●注意事項
1. 長期保存しても品質に影響ありませんが、目安として製造後６ヶ月以上経ったものは試し塗りし、保水性が落ちている場合には糊剤（粉末銀杏草又は炊き糊）を追加してください。
   
2. 土中塗りや付着しにくい下地、施釉瓦には必ず城かべシーラーを塗布してください。
   
3. 砂割りする場合、砂の量が多すぎると強度不足になりますので規定量を守ってください。
   
4. 秋季・冬季は、屋根漆喰工事は凍害が起こりやすく、硬化不良・剥落の恐れがありますので施工を控えてください。
   

● 試験項目

安定性試験  JIS A 6902	表面硬度  JIS A 6904,6908	接着強度  JIS A 6909	耐候性試験  JIS A 5400 ウエザーメーター	凍結融解試験   -30～80℃ 10サイクル
合格	１０．２	３．２㎏f/cm2	異常なし	異常なし