【1】概要
・1950~60年代のSiemensの民生用(家庭用)コンソールに使用されていた15cm×26cm口径フルレンジユニットを25mm厚のパインによる後面部分開放型エンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
・本システムでは「オリジナルサウンド」と「広帯域化イコライジング済の音」の2種類の音のいずれかを利用者が容易に選択できるようにしました。
・出品のユニットはSiemens Meistersuper RD10 Stereo ステレオコンソールに使用されていたユニットです。
・低音から高音までバランスの取れた素晴らしい音と思います。・ユニットはKlangfilmなどの業務用ではなく民生用のコンソールに採用されていたユニットですので、音は柔らかく広帯域再生が可能な家庭用として優れたシステムになっていると思います。
・ただしビンテージユニットの構造上低音が出にくい場合があります。
・そこで定評ある当工房オリジナル技術のPHST(下記および画像8)で現代的な広帯域システムにチューニングしました。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_439611.html
・これにより現代的なHi-Fiシステムに蘇りました。
・バナナ端子での挿入ですので、容易にいずれかの音を選択できます。
・ぜひ、高能率かつ現代的な広帯域サウンドを聴いてみてください。
・以上の詳細は下記URL記事で解説しています。
「ブログ記事:ビンテージユニットを蘇らせる! Siemens 15x26cm 口径 フルレンジ システム」
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/39268015.html
・音楽ジャンルは特に選びませんが、1950~80年代のJAZZ、クラシックの再生音は素晴らしいものと思います。
・ジャーマンビンテージの逸品として強く推薦いたします。
【2】システム
・口径:15×26cm P1526 (Isophon OEM)
・コーン:超軽量、フィクスドエッジ
・マグネット:馬蹄形アルニコ
・状態:良好
・インピーダンス:4オーム
【3】エンクロージャー:
・型式:後面部分開放型
・このユニットの能力を最大限に発揮させる方式です。
・後面にも音が拡散されますのでスケールが大きく、かつ柔らかい音が得られています。
・サイズ:幅27.6cm、高さ38.6cm、奥行21.0cm
・材質:天地側面は25mm厚の天然木パイン集成材、バッフル、裏板は針葉樹系プライウッドです。
・パインは節の無いA級グレード品です。
・天然木の響きは最高です。
・板厚、重量が有りますので不要な雑音は抑え込まれ、深くクリアな低音が安定して出てきます。
・外装:100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのウォールナットオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げています。
・入力端子:2Pのハーモニカ端子でYラグ、またはケーブルむき出しが接続可能です。またバナナプラグ、極太ケーブルなどほとんどのタイプのスピーカー端子が接続可能な金メッキ金属削りだしのアダプター付きです。
【4】音
・以下の感想は主観ですのでご承知おきください。
・能率が高く生き生きした美音です。
・1950年代録音のマイルスデイビスの「スティーミン」では、トランペット、テナーサックスが良く前に出てきてハードバップの神髄を聴くことが出来ます。
・またポールチェンバースのウッドベースが強力にリズムを刻みこのCDの価値を高めています。
・高品質録音、好演奏のフィリックス・アーヨ+イ・ムジチの「四季」を試聴しました。
・名盤、名録音のSACD「モーツアルト、クラリネット協奏曲K.622」を聴きました。
・ふくよかな木管の響きが美しく再現されていると思います。
・総じてアコースティックな音楽の再生に最適なスピーカーシステムと思います。
【5】周波数特性測定結果
・画像9はアンプダイレクトの場合の特性です。
・高能率でビンテージシステムらしい元気のある音です。
・黄色直線が低音レベルに合わせた全体レベルですが、中音域のレベルが高いことが分かります。
・画像10はイコライザー挿入時のもので、全体に平坦で低音、高音が良く出ている現代的サウンドです。
・最近のシステムではこの様な高能率でありながら広帯域再生は困難です。
【6】測定結果
・周波数特性測定結果を示します。
・左右の特性、能率は揃っています。
・65~15000Hzの帯域を再生可能と読めます。
・当時のフルレンジユニット特性としては非常に優秀です。
【7】ほか
・スタンドは含みません。
・マンスリーマガジン
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_439101.html