ある日ザイオンがマックスに、「初期のセパルトゥラの名曲たちはどうやって書かれたのか?」と尋ねたことがきっかけで始まったという『トーテム』のジャム。本作はバック・トゥ・ベーシック的側面を持っており、アグレッシヴ、プリミティヴ、そしてヘヴィでグルーヴィという、実にソウルフライらしい作品に仕上がっている。『Beneath the Remains』時代のセパルトゥラを強烈に思わせるヴァイブに、長年のマックス・ファンも興奮を抑えられないだろう。もちろん、単なる懐古趣味だけで終わるはずはない。ザ・キュアーやシスターズ・オブ・マーシーからの影響すらあるという本作は、エクストリーム・ミュージック界の巨匠、マックス・カヴァレラのキャリアを総括するような、唯一無二のアルバムである。「動物の精神や森、自然とつながるようなアルバムを作りたかった」と語るマックス。ソウルフライの音楽は常にスピリチュアルであり、私たちの精神にダイレクトに語りかけてくる。