ミハイル・アレクサンドロヴィチ・バクーニン
(1814~1876)モスクワ北西部トヴェリ県生れの思想家。1832年、ロシア皇帝親衛部隊に入隊するも、父親と仲違い。
1835年、依願退役、翌年モスクワに出、スタンケーヴィチ主催の哲学サークルに入る。
ゲーテ、シラー、パウル、ホフマンの文学、フィヒテから翌年にはヘーゲルへ方向転換。
が、1837年、指導者スタンケーヴィチの結核悪化、医者の勧めでドイツへ転地療養、サークルは自然消滅。
以後、哲学から反政府主義、共産主義に傾き、政府から官位・貴族称号剥奪、シベリア流刑宣言される。
1844年、政治亡命を決意し、ブリュッセル、パリへ。マルクス等と交わるも、政府のスパイ説流れる。
1848年、ポーランド革命企図中にベルリンで逮捕、釈放。1849年、ドレスデン蜂起でケムニッツで逮捕。
1851年、オーストリア政府は彼に死刑判決即終身刑に減刑。ロシア当局に引き渡され、要塞監獄に。
同年、ニコライ一世の提案で『告白』を執筆するも、減刑されず。1853年、健康状態悪化する。
1854年、他の監獄移送、1857年、シベリア流刑、1861年、脱走。1867年、「世界平和連盟」大会に出席。
1869年、バーゼル「インターナショナル」第4回大会に出席するも、マルクスとの対立がより鮮明に。
1872年、インターナショナル・ハーグ大会で除名処分。同年、心臓病に悩み、1876年病死、62歳。
マルクスの主張したプロレタリア独裁に反対した無政府主義者、無神論者 として名が残っている。
書名:バクーニン著作集(1973年:白水社版):全6巻揃:
著者:バクーニン
編者:外川継男/左近 毅/
訳者:各作品に記載
発行所:白水社
発行日:1973年11月20日 発行 他
定価:1,100円 ~ = 8,500円
所収:【1】 ドイツにおける反動 ー一フランス人の覚え書(左近 毅)/ 共産主義(村手義治)/
ポーランド蜂起記念集会における演説(栗生沢猛夫)/ 二月革命の世界的意義(長繩光男)/
ロシアの愛国者ミハイル・バクーニンのスラヴ諸民族へのアピール(栗生沢猛夫)/
ツァーリズムとドイツ革命(栗生沢猛夫)/ ロシアの状況にかんするパンフレット草稿(村手義治)/
ロシアの状況(長繩光男)/ スラヴ諸民族へのアピール(栗生沢猛夫)/
〇 解説(左近 毅)/ ミハイル・アレクサンドロヴィチ・バクーニン年表(左近 毅)/
【2】 告白(左近 毅)/ アレクサンドル二世への嘆願書(左近 毅)/ 自叙伝(黒沢岑夫)/ 〇 解説(左近 毅)/
【3】 鞭のゲルマン帝国と社会革命(外川継男)◇
第一部 ; 社会革命か軍事独裁か / ロシアの同盟とドイツ人のロシア嫌い / ドイツ自由主義の歴史 /
第二部 ; 序 パリ・コミューンと国家の概念 / ドイツ共産主義者教条学派の歴史的詭弁 / 神と国家(一)/
神と国家(二)/ 反マルクス論 / 〇 解説(外川継男)/
【4】 神という幻影、現実界および人間にかんする哲学的考察(中山 毅) / 補遺 /
『エガリテ』掲載論文(菊地昌実)/『レヴェイユ』紙編集者諸氏へ(菊地昌実)/ 〇 解説(外川継男)/
【5】 連合主義・社会主義・反神学主義(菊地昌実)/ 国際革命結社の諸原理と組織(長繩光男)/
国際同胞団(長繩光男)/ 国際革命結社の綱領(長繩光男)/ ロシア軍将校へ(金子信雄)/
セルゲイ・ネチャーエフへの手紙(左近 毅 )/ 付録;革命家の教理問答集(外川継男)/ 〇 解説(左近 毅)/
【6】 国家制度とアナーキー(左近 毅)/ マルクスへの手紙(栗生沢猛夫)/ ウーチン氏の陰謀(長繩光雄)/
マルクスとの個人的関係(外川継男)/ ロドヴィーコ・ナブルッツィへの手紙(黒沢岑夫)/
ルビコーネと他のすべての友への手紙(黒沢岑夫)/ ドイツと国家共産主義(外川継男)/ 〇 解説(左近 毅)/
参考:帯なし。箱、小口・天・地、本文等に汚れ・ヤケ・シミ・蔵書印等あり。A5判。計約3.5kg。≪古本購入≫
ゆうパック(追跡・補償あり)サイズ60。取置(1週間)・ゆうパック等で同梱可。
★終活のため処分しております。