Ensoniq末期のメインラインワークステーションのMR61です。
フルウェイト鍵盤を積んだMR76は割と出ますが、シンセ鍵盤の61はあまり見かけないちょっとレア物です。
MR61/76はEnsoniqワークステーションに力を入れており、弾いたものが常にクリップとして録音されてシーケンサーに送れるIdeaPadや、基本プリセットパターンのみですがかなり使えるDrum machine機能など個性的な機能があります。
音色についてSoundFinderで2つのロータリーエンコーダーを使い、カテゴライズされた中から音色を選べます。
エフェクトについてはもともとエフェクト用DSPチップを作ってた会社でもありますので高品質なものが搭載されております。
本体パネルについては機能単位でブロック化されたデザインとなっており、Sendボタンにてすぐにシーケンサーと連携できる様になっています。
音色については、過去のEnsoniqマシンよりはおとなしめですが、個性は失われておらずきちんとEnsoniqな雰囲気を残しています。
鍵盤はデファクトスタンダードなFATAR TP/9Sを搭載しています。
(打鍵音がうるさいのは年月を経たTP/9Sの宿命です…)
本マシンについては、この世代のマシンに必ずと行っていいレベルで発生するコンデンサ故障による電源不良、発音不良などの症状があり、本機も発症していましたが、メインボード、アナログボードすべてのコンデンサを交換しております。
アナログボードのカップリングなど音が直接通るようなところにはオーディオ用コンデンサを使用しております。
FDDについてはドライブは正常だったんですが、何分ディスクの入手性が壊滅的なのでFDD Emulatorに換装しています。
USBメモリをおつけしますが、中身は空のディスクイメージファイルが入っているのみです。すごいおまけとかはありません。
その他付属品は電源ケーブルです。
トップパネルは比較的きれいですが、背面や側面には年相応の傷があります。