
あまり手放したくはないのですが、金策のため出品いたします。
Fernand Sacconi 1965 ラベルのヴァイオリンです。
この楽器にはMarion Noe lutherieによる証明書が付属します。
バランスに優れ、非常にパワフルで太い音を出すことが可能な楽器です。ffからppまで芯のある暖かい音を楽しめます。
明らかに安物の楽器ではなく、高いレベルで演奏される方にもおすすめできる楽器です。
楽器内部にはサインではなく焼印によるラベルが貼られています。
弦楽器工房による調整・修理を済ませており、職人からも本人の物でしょう、との言葉を頂戴しております。
破格にて出品いたします。
ノークレームノーリターンノーキャンセルでお願い致します。
以下、AIによる要約です。
弦楽器製作界の「皇帝」:シモーネ・フェルナンド・サッコーニ
シモーネ・フェルナンド・サッコーニ(Simone Fernando Sacconi、1895年 - 1973年)は、単なるヴァイオリン職人ではありません。彼は20世紀の弦楽器界において、伝説的かつ比類なき存在として君臨しました。
華麗なるキャリアと「神の手」
イタリア・ローマでキャリアをスタートさせたサッコーニですが、彼の才能が世界的な脚光を浴びた舞台はアメリカ・ニューヨークでした。伝説的な弦楽器商社、ランバート・ウーリッツァー(Rembert Wurlitzer)工房の主任職人として迎えられた彼は、世界最高峰のストラディヴァリウスやグァルネリ・デル・ジェスといった名器たちと日々向き合いました。
ここで彼が振るった「神の手」による修復技術は、それまでの常識を覆すものでした。世界中のトップソリストたちが、演奏の生命線である楽器の調整を彼に託すため、列をなしたと言われています。彼の開発した精緻で科学的な修復手法は、現在「サッコーニ・メソッド」として世界標準となっています。
「ストラディヴァリの秘密」の解明者
サッコーニ最大の功績は、伝説の巨匠アントニオ・ストラディヴァリの研究に人生を捧げた点にあります。彼は現存する名器を徹底的に分析し尽くし、現代の職人が再現不可能とされていたストラディヴァリの設計図、ニス、そして製作哲学の多くを解明しました。
その研究の集大成である著作『I Segreti di Stradivari(ストラディヴァリの秘密)』は、もはや「ヴァイオリン製作の聖書」と呼ばれており、現代の職人たちは皆、この本から学び、インスピレーションを得ています。
現代ヴァイオリン製作の「父」
彼は自身の技術や知識を惜しみなく次世代に伝えました。ニューヨークの工房には世界中から弟子たちが集まり、彼の下で修行した多くの職人たちが、現在のアメリカやヨーロッパの弦楽器製作界を牽引する存在となっています。彼の教育者としての功績は計り知れません。
栄光のレガシー
彼の偉大な功績と影響力は、国際的なコンクールにその名を冠した「シモーネ・フェルナンド・サッコーニ賞」が存在することからも明らかです。
サッコーニは、過去の巨匠たちの技術を現代へと繋ぎ、ヴァイオリン製作という芸術を次のレベルへと押し上げた、不滅の巨匠です。