ご覧頂きありがとうございます。『 チャールス・ミンガス / 直立猿人 』
になります。
国内盤(24bit デジタル・リマスタリング盤)です。
帯付きです。
日本語解説付き
録音:1956年1月30日
チャールス・ミンガス(ベース)
ジャッキー・マクリーン(アルト・サックス)
J.R.モンテローズ(テナー・サックス)
マル・ウォルドロン(ピアノ)
ウィリー・ジョーンズ(ドラムス)
ハード・バップの一般的な形式を越えた、個性的で革新的なサウンド。チャールズ・ミンガスによる黒人としての意識の高揚と怒りが、高度な芸術表現となって示されたモダン・ジャズ歴史的名盤。1956年1月30日ニューヨーク録音。
偉大なるジャズの巨人ミンガスがアトランティックに残した初期の大名盤。猿が人間へと進化する過程を皮肉とユーモアを交えて演じてみせるという大胆なコンセプト・アルバムだ。ジャッキー・マクリーン、マル・ウォルドロンらを生かす作曲の才は比類ない。
コンポーザー、バンドリーダーとしてのミンガスが不動の地位を確立した、56年の傑作。この作品を抜きにしてミンガスは語れない。タイトル曲は4パートからなる大作で、直立歩行を始めた猿人をテーマにした一種の標題音楽。「進化」から始まって、「優越感」「衰退」「滅亡」へと至るストーリーはなにやら世紀末的だが、これはミンガス特有のユーモア精神の表れ。
ジャッキー・マクリーン&J.R.モンテローズによるワイルドなサックスの咆哮は、原始のジャングルを思わせるものがあり、フリーク・トーンまじりのブロウが大迫力。弾くというより叩きつける感じのマル・ウォルドロンのピアノも強力だ。
重厚なサウンドはオーケストラ的で、たった5人のミュージシャンによって演奏されているとは思えないほど色彩感豊か。怒れるベーシスト、チャールス・ミンガスはただ単にわめき散らすだけの不満分子ではなく、その激情を音楽に昇華するアーティストである。本作はそのことを世界に知らしめた歴史的傑作。もちろんベーシストとしてのミンガスもすごい。(市川正二)
ベース奏者としてもバンド・リーダーとしても,常にジャズメンに必須の強固なテーマを堅持しながら生き続けた,ミンガス最大の傑作。既成のフォームの背景を彩るイフェクティブな{オブリガード}が,不思議な緊張感を醸成しながら,彼の真意を伝えている。
怒れるベーシスト、チャールス・ミンガスが1956年に発表したジャズ史に風穴を穿つ問題作。叩きつけるようなピアノとワイルドなサックス・ブロウ、そしてミンガス自身のベースは、破壊衝動が劇的に昇華されたような、大迫力の音塊を生み出す。
「CDジャーナル」データベースより
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