〈現場〉こそが常に上位概念だと信じる向きは置いといて、ライヴと録音の代替関係を解消してからのギャラクティックの作品は、おしなべて絶好調だ。初めてベーシストのロバート・メルクリオが主導権を握った本作では、セルメンの“Magalenha"や“O Co Co Da Galinha"やサンバの猥雑さを取り込むという新味がまずフレッシュ。もちろん、アコーディオンをサンプリングしたザディコや、アル・ジョンソンの“Carnival Time"、マニー・フレッシュ&ミスティカル(!)参加の“Move Fast"などをパレードのように配し、セカンドラインからバウンスまでNOLA音楽の伝統を更新し続ける役割も忘れちゃいない。アイデアのガンボをスタジオ・マジックで煮詰めたこの電飾カーニヴァルも、彼らにとっては本気の現場なのだ。(コピペ)、2012年作