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●良い本に出会い、新たな知識を得られた時って嬉しいですよね。
読書百遍義自ら見る！

「★羆嵐 (新潮文庫) 吉村昭★」になります。
刷を重ねるベストセラー！

★北海道の熊がこんななんて！
現在、ヒグマをはじめ鹿、イノシシ等野生生物の被害が多くなってきています。
当時から吉村先生はこのように考えていたのでしょうか、、、

「クマだ」、男の口から、低い声がもれた……。
村を阿鼻叫喚のどん底に陥れた凶暴な肉食獣!
実際の事件を基に、その恐怖を再現する。
現在、怖い思いをされている方、早く安堵できることをお祈り申し上げます。

北海道天塩山麓の開拓村を突然恐怖の渦に巻込んだ一頭の羆の出現!　
日本獣害史上最大の惨事は大正4年12月に起った。
冬眠の時期を逸した羆が、わずか2日間に6人の男女を殺害した。。。

●鮮血に染まる雪、羆を潜める闇、人骨を齧る不気味な音……。
自然の猛威の前で、なす術のない人間たちと、ただ一人沈着に羆と対決する老練な猟師の姿を浮彫りにする、

渡道して以来かれらは、多くの先住者たちから羆(ひぐま)が内地の熊とは異った野生動物で
あることを知らされていた。

●内地の熊が最大のものでも三十貫(一一〇キロ余)程度であるのに、
羆は百貫を越えるものすらある。

また内地の熊が木の実などの植物を常食としているのとは異って、
羆は肉食獣でもある。

その力はきわめて強大で、牛馬の頸骨を一撃でたたき折り内臓、骨まで食べつくす。
むろん人間も、羆にとっては恰好の餌にすぎないという。

吉村昭
『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、同作品や『関東大震災』などにより、1973年菊池寛賞を受賞。

「おっかあが、少しになっている」

――それは、遺体と呼ぶには余りにも無残な肉体の切れ端にすぎなかった。
頭蓋骨と一握りほどの頭髪、それに黒足袋と脚絆をつけた片足の膝下の部分のみであった。――
あなたの大好きな人がこんなになってしまったら、、、、

何も知らずに自然と向き合った人間がどれほど弱いものかということを、
妥協なき殺戮を繰り返す羆の姿から思い知らされるのでしょうか、、、
今日本で、クマの被害が増えているのは恐らく忘れてしまったのでしょう、、、

●その中でただ一人、クマ撃ちの銀四郎という男のみが、自然の摂理に身を委ねることの
重要さを知っていた。老猟師は、羆よりもむしろ同じ人間の愚行に対して怒りを露わにする。

●このような人に取材しているのって、あなたは出来ますか？
●ネット社会のこの世の中、だんだん少なくなっていく本なのでしょうか。。。

私は、この本で吉村先生の本に目覚めましたぁ~（遠い目）

●少し昔の絶版の本でしょうか、、、
●簡単な本を何度もくり返し読んで、長期的に熊力向上に役立ててください！

ｐ。２５７ページ
定価：６３０円
令和５年１１月３０日第５７刷←このような本が現在の日本で出版できるのか、、、

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