ナショナル ジオグラフィック日本版 2016年9月号 (2016年08月30日発売) 紙版の目次
紙版
デジタル版
【特集】
●失明治療 見えてきた光:
先端医療の進歩とともに、人工網膜や遺伝子治療など、失明治療への新たな道が開けつつある。適切な治療やケアを必要な人に届けられれば、視覚障害をなくすことももはや夢ではない。
●傷つけられる愛しき大峡谷:
米国で屈指の人気を誇る景勝地、グランドキャニオンに開発の波が押し寄せている。大峡谷の横断に挑んだ探検家たちが、原生の自然を台無しにする人間の営みを目の当たりにした。
●マヤを支配した蛇の王国:
現在のメキシコから中米にかけて栄えたマヤ文明。いくつもの都市国家がひしめくなかで、同盟関係を基盤に、帝国と呼べるほど勢力を拡大した王国があった。蛇の王国だ。
●太平洋 不吉な熱い波:
太平洋北東部に、水温が異常に高い広大な海域「暖水塊」が出現。生物の分布に異変が生じ、有毒な藻類の大発生など、かつてない異常な事態に見舞われた。それは未来の海が直面する悲劇の前兆なのか?
●毛皮ブームはなぜ再来したのか:
ファッション界に毛皮が再び返り咲き、ヒップホップ界や十代の若者にまで愛好者の層を広げている。一方、生産の現場では、毛皮用の飼育動物の扱いが見直されつつある。
【コラム】
●生命をつなぐ:さわると感電、死の交尾
●VISIONS 世界を見る:「さび色のゴーストタウン」「火の粉の雨」「ホタルが彩る森」
●写真は語る「生きる喜び インドの色祭り」(八木 豪彦)
●EXPLORE 探求のトビラ
地球「増える世界の保護区」:世界の保護区を合計すると、アフリカよりも広くなる。
過去への旅「鳥のミイラ 死因は窒息?」:亜麻布に包まれた鳥は、ネズミの骨を食道に詰まらせていた。
サイエンス「スター・トレックの科学」:人気映画に登場する科学技術は、どこまで本物の科学に近いのか。
ワイルドライフ「甲羅に残る核実験の痕跡」:半世紀前の放射性物質を手がかりに、タイマイの生態研究が進む。
●ルーペで見つけた!「テキサスの大木の上から」
●読者の声
●もっと、ナショジオ
●ナショジオ チャンネルから
●次号予告
●日本の百年「松の木陰でお勉強」
●今月の表紙:世界中には、目が見えない人が約3900万人いる。人口200人当たり1人の割合だ。最新技術を駆使して、視覚を取り戻す研究が進む。
写真=DAVID LIITTSCHWAGER