日本独自リマスターでございますが(日本特有の高音中心のリマスターで幾分杓子定規的ではございますが)オリジナルに即したものとなっており、
非常に良心的な音質となっております。
内容は言わずもがな。
ラインナップは前衛系や後にBrand X結成に絡む豪華な名手揃い。
Jack Lancaster(Horn、Violin、Per、ex- Brodwyn Pig)、Robin Lumley(Key他)、故John Goodsal(G、後にFire Marchants)、
Percy Jones(B、Per、後にDavid Sylvian、Tunnels)、Phil Collins(Ds&Per、当時Genesis)、Morris Pert(Per、後にMike Oldfield)、
Bernie Frost(Vo)、故Simon Jeffes(琴、Penguinn Cafe Orchestra)となります。
「火星探検」をコンセプトに制作された作品でございます。
当時はかのRick Wakemanが「ヘンリー八世と六人の妻達」「地底探検」「アーサー王と円卓の騎士達」というコンセプト大作を発表。
大成功を収めた時代でございます。
また、かの故Jon Lord(Deep Purple、Paice,Ashton & Lord、Whitesnake)もそれらを意識したかの様な「Sarabande」等の作品を発表という時期。
(そもそも初期Deep Purpleでその音楽性を指向しておりましたが.................)
こういったコンセプト作に対して音楽シーンに需要が見込まれた時代でもあり、そこから登場した感のある作品でございます。
前述の作品群はロック音楽でオーケストラ絡み、クラッシック/現代音楽系統の音楽性。
こちらは当時の英国ジャズ・ロック/クロスオーヴァー系中心で現代音楽絡みの音楽性でございます。
但し、(ロック音楽絡みという事もあり)こちらも難解さが薄いもの。
後に結成される英国ジャズ・ロック/クロスオーヴァー系の名バンドBrand Xの音楽性に繋がるものでございますが、メロディ重視。
但し、「架空の映画のサウンドトラック」というコンセプトがあり、劇伴音楽的な感もございます。
Brand Xのメロディアス面に繋がる楽曲が多く、案外聴き易さが伴うもの。
劇伴音楽というコンセプトであり音楽的制限が功を奏した感がございます。
Brand X誕生前夜作という事もあり、
Percy Jones/Phil Collinsという英国屈指の名リズム隊やRobin Lumley、John Goodsall、Morris Pertの演奏個性に注目が当たりますが、
トータル作としての出来は非常に素晴らしいもの。
また、当時の英国ジャズ・ロック/クロスオーヴァー・シーンやその周辺(現代音楽系)との絡みを垣間見る感があり、非常に興味深いものとなっております。
但し、リリース当時はそれ程話題には成らず、リリース数も限られたものの模様。
後にBrand X登場で通受けファンに再評価される事となります。
Genesis初来日の際、Phil Collinsがファンに今作のアルバムジャケットにサインを求められた際には大層驚いたとの逸話がございます。
(日本盤は当時リリースされていた模様)........................................................
現在では入手が困難。この機会に是非。