*李禹煥 Lee Ufan のドライポイント作品『FROM WINDS B』です。
1986年制作 直筆サイン入り 限定150部 額装品 黄袋+さし箱付 【真作保証】です。
万が一「真作」でなかった際には返品をお受け致します。
国際的にも大きな注目を集めてきた「もの派」を代表する美術家、李禹煥(リ・ウファン)の初期の版画作品です。AとB、セットでいかがでしょうか?
*李禹煥ファンの皆様、作品を探されていた方、作品を気に入った方、ぜひこの機会にコレクションに加えてください。
送料無料(ゆうパック)でお届けします。
・作家名:李禹煥 Lee U-Fan リ・ウファン
・作品名:FROM WINDS B
・技法:ドライポイント
・イメージサイズ:約17.5cm×約14.5cm
・制作年:1986年
・サイン:直筆サイン入り
・エディション:150部
※作品コンディション:良好。額も新品です。さし箱・黄袋 付。画像でご確認下さい。
李禹煥(リ・ウファン)1936年 -
「関係項」は、李禹煥が立体作品の包括的なタイトルとして、1970年代以降採用してきた言葉です。あらゆるものは世界との関係性によって成立し、それのみで存在しているものはない、と考えます。この哲学は作品だけでなく、繰り返し言葉にも綴られ、もはや彼の生きる姿勢とも重なり合っています。韓国と日本、東洋と西洋、実践と理論、絵画と彫刻、対象物と余白、自然と人工物、作ることと作らないこと――こうした二項対立構造のはざまで、李自身は与えられた空間や状況における媒介、エネルギーとして機能し、それぞれの瞬間に求められる緊迫と均衡の時空を模索してきました。
1956年に来日した李は、1968年頃に本格的な作家活動と評論活動を始めます。出品作の《関係項》(1969/2020年)は、後に李が理論的支柱となる「もの派」という当時の動向を最も良く象徴する作品でしょう。彫刻か絵画かに関わらず、対象となるもの同士やその周囲にある空間や余白の出会い、相互依存関係によって作品が成立するという考え方は、出品作の《関係項-不協和音》(2004/2020年)や絵画シリーズ「対話」から2019年と2020年に制作された新作2点にも一貫して見ることができます。
近年、世界各地で発展した複数のモダニズムが注目され、李禹煥や「もの派」の国際的な評価も、韓国や中国などアジアを含めて高まっています。「近代的なオールマイティを批判しつつ、作らないこと、描かないこと、あるいは他者や外部を表現に導入することに力を注いできた」という李の主張や問題提起は、いよいよその力を発揮しているといえるでしょう。
(森美術館STARS展より)