
固定種 フジマメ 赤花古市 種子 13粒 クリアパック小分け
61円
画像1左下のクリアパック入り種子の出品です
(種子袋、説明書などは添付しておりませんのでご注意下さい。)
発送は第4種郵便です(リーズナブルな代わりに時間がかかる場合があります。
出品中の他の種子と同梱可能です。
本年度e-taneさん(三重興農社さん)より購入の物です。※メーカーは京都の丸種さんです。
1袋15ml (今回は46粒)で220円でした。
購入後は冷蔵庫にて保管していました。
13粒入り 61円
品種名 赤花古市
現行のフジマメ品種の基礎とも言える品種
古市の赤花です。
農業屋.com(クラギさん 旧倉儀種苗さん)
のサイトによると
赤花早生について
「古市ふじまめより分系改良した赤花種」
また加賀野菜の公式サイトによると
「つるまめには白花と赤花とがあり、金沢市で栽培されているフジマメは白花である。白花には白花フジマメや古市白花という極早生の白花種があり、金沢市の白花種も同系の品種であるとされている。その他、現在栽培されていないが、当地で育成された「松本蔓無」がある。この品種は、金沢市打木町の篤農家・故松本佐一郎氏が、在来の矮性品種から系統分離で育成したもので、昭和37年に品種登録されている。」
という事で、
加賀千石豆や赤花早生は古市の系統の様です。
芭蕉成りについては、芭蕉成千石豆が和歌山の伝統種ともされる一方で、以下の記述では大阪の河内産とされています。
昭和27年(1952年)頃に発行された書籍のフジマメ品種の表です。
紅花早生(赤花早生と同一と仮定するなら)、芭蕉成り、古市以外は現在、生産物、種子共に流通が見られません。
(余談ですが、この頃の中華種と同じ物かは不明ですが、中国系品種がメル○リで販売されている事があります。中国料理では若葉も食べる様です)
画像6
●紅花早生
愛知県産の蔓性紅花のものである。やや早生で経済栽培によい。
●桃山
京都伏見方面原産のもので蔓長一二尺位やや早生で花淡紅色、品質上種子は黒色、戦時中に殆ど絶滅し最近は前者又は後者が多い。
●芭蕉成り
大阪府河内産のもので蔓は前者より稍強く中生である。其他前者に類似している。
●古市
紅花早生に似た品種で稍早生、種子は赤褐色で促成栽培に適する。変はやや小形で。
品質は良い。
●白花矮性
山口県原産の白花矮性のもので莢は小形、結鞘率が低い。促成栽培專用である。
●中華種
赤花、莢は赤紫色を帯び甚だ大形で強健な蔓性種である。家庭用。
●仏国種
白花、緑色大莢の品種で前者の白花系と見られる。実用的でない。
●在来白花 蔓性白花の品種で家庭用
画像5~7
参考
春蒔豆類の作り方 常磐 秀夫
タキイ種苗株式会社出版部 昭和27年2月1日
肝心の古市の由来ですが、地名かと思い、Googleで検索した所
「大阪府羽曳野市、大阪市城東区、三重県伊勢市などに「古市」という地名や町名があります」
「群馬県前橋市、奈良県奈良市、大分県別府市など、他の地域にも「古市町」や「古市」という地名が存在します。」
と思っていたよりも多く、大体この辺りなのだろうか…という事までしか分かりませんでした。
学名はLablab purpureus
(旧学名Dolichos lablab)でラブラブな植物として、売り出されていた事も有る様です。
アメリカでは観賞用の様です。
本来は多年草で霜が降りるまで収穫出来る様で、沖縄では数年間収穫を続ける事も可能な様です。
地方名も多く、鳥のカササギ/鵲の模様に赤花品種の種子模様が似ている事から鵲豆。
豊産な為、千石豆、万石万。
バカらしくなる程収穫出来る為、ダラ豆(方言)他にも色々ある様です。
西日本での栽培が多く、東日本では珍しい野菜です。
何故か千葉県の上総地域では東日本で珍しく、古くはサイ豆と呼ばれ、割りと最近までフジマメが家庭用にも栽培されていた様です。
(そういう品種が伝統品種として残っていない辺りが、千葉県の余り良ろしくない所と個人的に思う事もあります)
関西ではフジマメをインゲン豆と呼ぶ地域もある様に、隠元和尚が中国より持って来た豆は実はインゲンマメでは無く、フジマメであったという説もあります。
※同時に持って来た説もあります。
※また余談ですが、意外にもサヤ食用のインゲン品種は明治頃に欧米から導入するまで存在していなかったとされています。
インゲン豆に比べて特有の青い香りが強く、
好みが別れる様ですが、香りが合わない方は、ナンプラー、魚醤などを使ったアジア料理などに使うと良い具合に調和する様です。