
古本 上岡正明 うねりチャート底値
概要
1日5分、週末15分あればOK。
リスクを抑えながら儲けられるシンプルな方法。うねりチャートとは、一定の幅で上下動を繰り返す銘柄のこと。
このうねりチャートの株をできるだけ底値付近で何回かに分けて買い、高値に近づいたら売る、を繰り返すだけ。低成長下でも株で1億円を儲けた著者がはじめて明かす! ちょっと地味だけど実はスゴイ投資術。
株で勝つために必要な知識とポイントが最短で学べます。
【本書の内容】
はじめに
第1章 株で失敗を繰り返していた私がたった5年で1億円を稼げた理由
第2章 株で億万長者になるためのルールとパターンを知る
第3章 儲かる投資家になるための6つの基本知識
第4章 株の勝者だけが知っている勝利の方程式をマスターしよう
第5章 勝つ投資家になりたかったら銘柄をロックオンしなさい
第6章 リスクマネジメントで大切な資産を守る
要約
『うねりチャート底値買い投資術――100万円から始めて1億円を稼ぐ!』(上岡正明著、ダイヤモンド社、2016年刊)は、著者が実業家として会社経営を続けながら、元手200万円から5年で1億円の資産を築いた経験に基づく株式投資の入門書です。核心は「うねりチャート」と呼ばれる、一定の価格帯(ボックス圏)で上下動を繰り返す安定した銘柄を選び、底値付近で分割買い(リスク分散のため複数回に分けて購入)、高値付近で売却を繰り返すシンプルな手法。低成長相場でも有効で、忙しい人向けに1日5分・週末15分のチェックでOKと強調しています。
主なポイント:
- **投資の原則**: タイミング5割、技術3割、銘柄選び2割。チャートの法則性(上昇トレンド、下落トレンド、うねり、循環)を理解し、騰落レシオ(市場過熱度指標)で買われすぎ/売られすぎを判断。
- **銘柄選び**: 鉄鋼・化学などの地味だがボックス圏が長く続く銘柄をロックオン(例: 5401日本製鉄、5410新日鉄住金など)。出来高が少なくても長期保有向き。
- **実践術**: 分割売買で感情をコントロール。損切りは最小限にナンピン(追加買い)を推奨し、3ヶ月周期のうねりを狙う。リーマンショックなどの失敗経験から学んだ「勝つパターン」を重視。
- **マインドセット**: ニュースを信用せず、継続的な勝ちを積み重ねる規律。短期の「おこづかい稼ぎ」ではなく、中長期で資産を増やす。
本は初心者向けにチャート分析の基礎から事例までを具体的に解説し、著者のストーリー(放送作家から起業家へ)がモチベーションを高めます。累計5万部超のヒット作で、著者のYouTube(登録者30万人超)でも関連動画が人気です。
感想
この本、めちゃくちゃ実践的で「地味だけど強い」投資の王道を教えてくれます。派手な短期デイトレや投機話じゃなく、ボックス圏のうねりを淡々と拾う手法は、まるで波乗りサーファーみたい。著者の上岡さんが、リーマン級の暴落をくぐり抜けて1億円達成したエピソードがリアルで、読んでるだけで「自分もやれそう」って勇気が出ます。特に「タイミング5割」の言葉が刺さる—株なんて結局、運や直感じゃなく、チャートの法則を味方につけるゲームだって再認識させられました。銘柄例が渋い鉄鋼系ばっかりなのも笑えるけど、それが逆に信頼感あり(出来高少ない銘柄で億稼ぐなんて、ガチの長期目線だなと)。
ただ、ベテラン投資家からは「損切りルールが甘い」「ナンピン推奨で大損リスクあり」って厳しい声もあって、確かに初心者が鵜呑みにすると危ういかも。そこは自分のリスク許容度で調整必須ですね。全体として、株初心者や中長期派に超おすすめ! 読後、チャート見る目が変わって、最近の相場で底値狙いの銘柄探しが楽しくなりました。著者の最新本や動画もチェックしたくなる一冊です。もしこれ実践したら、1年後には報告したい気分(笑)。
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専門用語ほぼ無しなのに内容は超濃厚
2025年8月24日に日本でレビュー済み
フォーマット: 単行本(ソフトカバー)
チャートや決算の本よりも先に読んでも良いかも。数字や専門用語がほぼ出ないので読みやすく、株というものを俯瞰(ふかん)して見る視点を与えてくれます。本の見た目は控え目ですが内容は素晴らしく、執筆された筆者さんに対して感謝しております。
投資目的、戦略、戦術まで網羅された本格的な投資本
2018年1月20日
フォーマット: 単行本(ソフトカバー)
投資初心者からベテラン投資家まで、必要な原理原則が明記されています。忘れがちですが投資で成功するには不可欠な事です。知って実践できるかどうかが分水嶺です。また、実践方法もシンプルでありリスク管理がされています。1億円まで成功したノウハウというよりWhatが書かれています。それが単なる投資本との違いではないかと思います。
ちょろい本かとおもったら
2017年10月19日
フォーマット: 単行本(ソフトカバー)
あまたある投資本のちょろい版かとおもって、数十分読み流してそのままゴミ箱に入れようとしてました。でもレビューが高い評価だったことを思い出して、読み直したら、これがなかなか。うねりというより、底値を分割で拾っていく手法です。ただ驚くのは選んでいる銘柄が渋いのと、銘柄は絞り込めという、まるで昔の相場師みたいなところ。
日々の細かい値動きを捉える難しさを考えれば、長期的な視野でやるこの手法は、初心者には取り組みやすいのでは。ただ底値割れの対処がまるでないところが大問題か。
著者
上岡正明(かみおか・まさあき)
株式会社フロンティアコンサルティング代表取締役社長
1975年生まれ。放送作家を経て、27歳で戦略PR、ブランド構築、マーケティングのコンサルティング会社を設立し、独立。
現在まで14年間、実業家として会社を経営する。これまでに、三井物産やSONYなど200社以上の企業ブランド構築、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントやPRなどを行う。起業する一方で、同じ時期に元手200万円で株式投資をスタート。以後、リーマンショックと東日本大震災という2度の破算危機をなんとか持ちこたえ、株の保有資産1億円を達成する。現在も、会社経営の傍ら株式投資は継続中。独自に編み出した「うねりチャート底値買い投資術」で着実に利益を上げている。保有資産は、購入した不動産など含めて1億5000万円をキープ。
また、エンジェル投資家としての一面も持ち、スタートアップをはじめ、これまで500社以上の有望な会社に投資して株を保有する。
多摩大学大学院経営情報学研究科(MBAコース)在籍中。
学校法人バンタンJカレッジ客員講師、日本マーケティング学会会員、日本神経心理学会会員、一般社団法人日本行動分析学会会員。