25.8×17.8㎝
全59丁
【題箋】『羣書類從 三十五』 表紙右側に「皇帝抄」と墨書
【構成】
・帝王名 略歴
・在位年
・在位中に起こった事象
・その時の宮廷人、寺社僧侶・神官、武士（付略歴）など一覧
【内容】（「・在位中に起こった事象」のいくつかを抜き出してみた。）
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帝記抄第七 1丁表～35丁表
高倉院 1丁表
三月十日於州俣河合戰源氏等退散了
六月越後國住人助職追討信濃國之間為木曽冠者義仲～中略～被追返了から～後略
安徳天皇 12丁表
養和一（1181）年 今年天下飢饉道路餓死者充満開闢以來無此程子細 12丁裏
壽永二（1183）年 養和二年五月廿七日改元依天下飢饉
元年天下飢饉同去年旱魃疫癘越年之死人在～後略
二年四月十七日～中略～其後源氏等乱入江州不令通人跡廿一日遣追討使知盛重衡勢多路資盛卿貞能等宇治路今夜源氏方人多乱入叡山坂本或以総持院為城郭云々 13丁表
～前略～廿八日木曽十郎等乳酪其勢六万騎云々 13丁表
為先平氏縁座追捕京中天下亡如無召源軍等可追討平家之由被仰下遣前兵衛佐源頼朝御使官廳官 13丁表
建礼門院 養和元（1181）年十一月廿五日院号年廿七元中宮 14丁表
一院 後鳥羽院 16丁表
壽永尚一（1182）年 二年也 十一月備前守源行家為追討平家向西國而於播磨國與教盛重衡卿等合戰行家纔存命迯去了十八日夜半依義仲謀叛之聞行幸法住寺殿～後略 16丁表
五月七日相具平内府并子息清宗卿九郎判官義經下向関東 19丁表
土御門院 26丁裏
（承元）元（1207）年二月十八日源空上人号法然房配流土佐國依専修念佛事也～後略
二年五月十五日法勝寺九重塔為雷火焼失～後略
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皇帝記抄第八 36丁表～59丁表
順徳院 36丁表
（建暦）同二（1212）年廿七日今夜盗人等焼開蓮華王院寳藏戸犯取御劔以下物等
建保六（1218）年建暦三年十二月六日改元依天変地妖也 37丁裏
八月三日延暦寺衆徒百餘人集會長樂寺為焼拂清水寺～後略 38丁表
十二月六日有改元事改建暦為健保
同二年三月二日有流人宣下事坂上高里本名僧能臣土佐國叉有閑公通事源朝臣遣自周防國召還～後略 39丁表
四月三日今夜亥時大地震～後略 39丁裏
同四年四月十八日東寺舎利盗人六人日渡非違使上皇有見物廿九日東寺盗人廿四人被遣関東武士左衛門尉廣綱請取之 41丁表
同二年二月廿一日依天變彗星御祈被發？遣廿二社奉幣使 44丁表
九月十日夜半院御所大炊殿焼亡放火 45丁裏
後堀河院 50丁表
貞應二（1223）年承久四年四月十三日改元依代始也
八月二日今夜西方彗星出現
天仁一（1224）年貞應三年十一月廿日改元依天變地妖也
三月廿五日奈良坂非人等発向清水寺坂彼坂非人與合戰有損命者云々～後略 50丁裏
嘉禄二（）年天仁二年四月廿日改元依天下不静也
元年八月一日可有日蝕之由宿曜師珍兼申上之歴佗宿曜道等不可正現之由申之内～後略 51丁表
安貞二（1228）年嘉禄三年十二月十日改元依疱瘡也
六月十一日 祇園内常行堂上餓死者出来之間令破築地上取棄云々 55丁表
貞永一（1232）年寛喜四年四月二日改元依変異也 55丁表
元年三月二日辰時雷落東大寺元興寺并春日社院御塔等火即各令打滅云々～後略 54丁表
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【因みに】、この『皇帝記抄 第七・八』は高倉院から後堀河院までに起こった諸々が記されている。この時代は丁度平家滅亡から源氏擡頭の頃にあたり、地震、彗星、落雷等の天変地異（本編では「天変地妖」）、盗人、疱瘡、飢饉、餓死者等が溢れんばかりに登場する。「末法の世」をそのまま再現したような感がある。その度に「改元」されたりの日本の歴史の一端が描かれている。
【刊期等】不明
※全体的に、経年によるくすみ、汚れ、虫食いあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、多数あり。
※梱包材の再利用に努めています。ご理解下さい。
※なお、落札頂いた商品は、郵送を基本としておりますので、土・日、休日・祝日の発送は致しておりません。あらかじめご承知おき下さい。
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