| 昭和15年 249P 部数は少なそうです資料用にもいかがでしょうか。
第1章 グライダーの一般的知識 SI グライダーとは何か グライダーとは、飛行機から発動機を取去つたものと考へることが出来る。 飛行機から発動機とタンクその他の附属品をみな取除けば, 重量が大變軽くな る。 グライダーの目方は, 80kg から 250kg くらゐまでで、同じくらゐの翼面積の飛行機に比べれば, 戦闘機の約 1/10, 輕飛行機の約1/4 に過ぎない。 また、軽いので速力が遅い。 飛ぶ速さは, 1時間 50kmくらゐ, 戦闘機の約 1/10飛行機の1/5 くらゐである。 従つて飛行機の車輪の代りに, グライダー では橇を使って間に合はせてゐるものが多い。 また, 發動機が無いので,その 釣合上,人間が前に乗つてゐることなどの細かい點の違ひが澤山生じて来てゐ るが、根本的の違ひは,やはり發動機の有無にあると考へられる。 その形の違ひは, 第1に示した。 兩方ともに, 空中を進むと揚力が発生し て, 空中に浮かび上らせる働きをする主翼, 飛行中の姿勢を定める働きをする 尾翼、左右の傾斜を司る補助翼, 主翼と尾翼との間をつなぐと同時に、人間を 収容する胴體, 地上を走るための着陸装置など, 撥動機以外の同じ役目をする ものはみな備へてゐることがわかる。 グライダーは, 動力が無いので、丁度ペダルの無い自轉車が, 平地を走れ ず、坂にも上れないのと同じく, グライダーも上昇することも、水平に飛ぶて とも出来ない。然し, 自轉車が, ペダルを踏まなくても、坂を降りることが出 来るやうに, グライダーも斜め下に向って, 空中を滑り降りる飛行 (滑空) が 出来る。 操縦装置は, 飛行機と變りない。 この動力の無いグライダーも,滑空 の際に大氣中にある上昇風の中に入り、この中から脱しないやうに,巧みに操 縦すれば,それに支へられて水平飛行は勿論のこと、上昇飛行さへも出来る。
お好きな方、お探しの方いかがでしょうか。
中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。表紙傷、小汚れ、小破れ。ページ小黄ばみ、ややしみ。昭和15年ですので全体的に経年感はあります。ご理解の上、ご入札ください。
もちろん読む分には問題ありません。507273新 |