【真袖】戸田茂睡/歌学書/梨本集/上巻/元禄13/駿河大納言松平忠長の付人渡辺忠の子/配流された父と下野黒羽住/のち三河岡崎藩士/国学の先駆 收藏
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作者と作品 |
駿河大納言松平(徳川)忠長の付人渡辺忠の子、忠長の改易に連座して配流された父と共に下野国黒羽藩(現栃木県大田原市)にお預けとなる のち赦されて伯父の旗本戸田政次の養子となり三河岡崎藩本多家に仕官 致仕後は江戸の浅草や本郷に隠棲、風雅を友とした 古典の研究を行い、公家の間に伝えられた伝統的な歌学が、秘事口伝を主とし、師の歌説に門弟が盲従することに反対して歌学の革新を主張、下河辺長流や契沖とともに国学の先駆とされる歌学者で歌人、戸田茂睡(1629~1706/諱は恭光/通称は茂右衛門/号は遺佚軒,不求橋,梨本など)の歌学書『梨本集(なしのもとしゅう)』の上1冊(全3巻合本2冊のうち) 元禄11年成、仝13年刊(書誌による/上巻のみのため刊記等はなし) 古雅挿画多数(画像は一部です)入 和歌を詠む上でその表現に一切の制限を設けるべきでないと主張、中世以来の因習化した伝統歌学を批判する 二条家嫡流と京極家・冷泉家の鼎立から、歌道の権威を重んずるあまり、禁制の言葉をはじめとする多くの禁忌が和歌の表現に不当な制限を与えている主調 万葉集などの実例を挙げて、無意味な制詞禁詞の批判をはじめ、中世の伝統歌史への痛烈な批判を展開している 茂睡が和歌の革新者として称される所以はこの1冊による |
状態・その他 |
状態は経年並 表紙及び本文シミ少々 巻頭に蔵印及び旧蔵者松原誠輔による文政7年の蔵記の貼紙あり 元題箋(但し痛みあり)付 古いものですので、画像をよくご覧になり、ノークレーム、ノーリターンでお願いします |
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